平衡力

用語集 — Glossary

平衡力

Равновесные силы

定義

過剰ポテンシャルが存在する場所には常に、それを排除しようとする「平衡力」が発生します。過剰ポテンシャルは、人が何らかの対象に過剰に重要な意味付けを与えたとき、その思考エネルギーによって作り出されます。

平衡力とは、エネルギーの不均衡(アンバランス)を排除することを目的とした、一種のエネルギーの流れです。世界のすべてが調和しているかを注意深く「監視」し、乱れが生じればバランスを回復させます。そして多くの場合、それはあなたに有利には働きません。あなたはある結果を期待していたのに、全く逆の結果を受け取ることになるのです。

01

崖の縁に立つとき、感じる2つの力

平衡力は、実際に「感じる」ことができる

2つの状況を比べてみましょう。1つは自宅の床の上に立っている状況、もう1つは崖の縁に立っている状況です。前者では、あなたは全く気にも留めません。しかし後者では、その状況はあなたにとって非常に大きな重要性を持ちます。不注意な動きを一つでもすれば、取り返しのつかないことが起こるからです。

エネルギーの次元では、「ただ立っている」という事実は、どちらの場合も全く同じ意味しか持ちません。しかし崖の上に立つとき、あなたは自分の恐怖によって緊張状態を高め、エネルギー場に不均一性(乱れ)を作り出しています。その結果、この乱れを排除しようとする平衡力が発生するのです。

あなたは実際に、その力の作用を感じることさえできます。一方では、説明のつかない力があなたを下へと引きずり込もうとし、他方では、縁から遠ざけようと引き戻す。なぜなら、あなたの恐怖による過剰ポテンシャルを排除するために、平衡力は「あなたを縁から引き離す」か、「あなたを下に突き落としてすべてを終わらせる」かのどちらかを行う必要があるからです。あなたが感じているのは、まさにその平衡力の作用なのです。

NOTE ── 崖の例でもう少し詳しく

この場合、平衡力に「落ちて死んじゃったらかわいそう」「痛いのはかわいそうだから助けてあげよう」などの人間的な忖度はありません。ですから、崖っぷちで「落ちたらどうしよう!」「落ちたらヤバイ!」「落ちたくない!」と膨れ上がった恐怖(過剰ポテンシャル)をフラットにするために、平衡力がとる処理方法は、以下の2つしかありません。

【処理A:崖の縁から引き離す】 あなたを安全な場所へ物理的に遠ざける。
→ 結果:「もう落ちない」と安心するので、恐怖エネルギーはゼロになる。

【処理B:崖下に突き落とす】 あなたを実際に突き落として、事態を終わらせてしまう。
→ 結果:「落ちるかもしれない」という宙ぶらりんの恐怖感は、落ちてしまったことで強制終了となり、エネルギーはゼロになる。

どちらも同じ「過剰ポテンシャル解消の手段」として発動するため、人間は崖に立つと「後ろに引かれる力」と「前に引っ張られる力」の両方を同時に感じて足がすくむのです。


02

なぜ「目標そのもの」が狙われるのか

平衡力は、最も簡単な方法で原因を取り除く

平衡力の働きこそが、私たちが抱える問題の大部分を生み出しています。その狡猾さは、人がしばしば「意図とは全く逆の結果」を受け取ってしまう点にあります。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

平衡力は、最も容易な方法で作用します。つまり、単純に「エネルギーの不均衡の原因」を排除しようとするのです。そしてその原因こそが、まさにあなたが手に入れたいもの——「あなたの目標」なのです。目標に向かう中で、あなたはしばしば無意識に重要性を高めてしまいます。「私の意図はいつ実現するの? いったいいつ!?」「これに全人生がかかっている!」「もしうまくいかなかったら?」。こうして過剰ポテンシャルが発生し、平衡力はその原因を排除するために、あなたを「望むものを手に入れる人生のライン」からできる限り遠くへ弾き飛ばしてしまうのです。

NOTE ── 「叶って安心する」ルートはないの?

ここで疑問に思う人もいるのではないでしょうか。さきほどの「崖から引き離す(=安全)」ルートと、「崖から突き落とす(=終了)」ルート。この2つが崖の例にあるなら、願望や目標の場合も「叶って安心する(ポテンシャル解消)」ルートがあってもいいはずじゃないか? なぜ「叶わない(弾き飛ばされる)」一択になるの?と。

それは、自然界・宇宙には「最もエネルギーを消費しない道を選ぶ」という超・省エネ主義のような法則があるからです。目標を叶えるためにバリアント空間の様々な扉を開け、環境を整え、成功まで導くエネルギーと、目標を手の届かないところへ弾き飛ばして「はい、おしまい」と心を折るのと、どちらのほうが少ないエネルギーですむか——ということなのです。そして(ここでは詳しく述べませんが)「鏡の法則」も作用して、結果、「望むものを手に入れる人生のライン」から遠ざかってしまうのです。

過剰なエネルギーポテンシャルが現れると、それを排除しようとする平衡力が発生する。

ヴァジム・ゼランド『リアリティ・トランサーフィン第1巻第4章:バランス』

03

平衡力に目標を邪魔させない3つのアドバイス

魂を穏やかに保つために

アドバイス 1
どんなことにも過剰な重要性を与えない

過剰ポテンシャルは、何らかの対象・出来事・人物・状況に過剰な重要性を与えるときに、思考エネルギーによって作られます。崖の例が示すように、エネルギーの次元では出来事はもともと同質。重要性こそが乱れを生むのです。

ゼランド氏はこう書いています——「出来事の評価が高ければ高いほど、失敗する確率は高くなる。手に入れたいものが『あまりにも重要』であるなら、それを手に入れられるとは期待しないことだ。重要性のハードルを下げる必要がある」。

アドバイス 2
「悪意の法則」と友達になる

意図と逆の結果が続くと、人は「マーフィーの法則(悪意の法則)」のような邪悪な力が働いていると感じます。しかし実際には、そんな法則は存在しません。すべてはあなた次第です。不安や心配を放射しなければ、パンはバターの面を下にして落ちることはなく、そもそも落ちずにテーブルに置かれたままになります。

重要なのは、決して一度にすべてを賭けないこと。常にカウンターウェイト(予備の選択肢、退路)を確保しておくのです。新しい仕事が確実に決まるまで今の仕事を辞めない。橋を焼き払う(退路を断つ)ような急激な動きは避ける。そうすれば魂は穏やかになり、平衡力はあなたに手出しできません。

NOTE ── 「退路を断て」との矛盾について

重要なのは、決して一度にすべてを賭けないこと——とはいえ、次のようなことを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。「逃げ道をなくせ(退路を断て)!」「ひとつに絞れ!」「これにフル・ベットせよ!」——代案を用意しておくから失敗するのだ!というように。

たいていの場合、これは恐怖とプレッシャーの爆弾(過剰ポテンシャル)を抱えることに繋がります。なぜなら「これに失敗したら人生が終わる」「もう後がない」と自分を極限まで追い込み、目標に対する「重要性」をマックスまで引き上げている状態だからです。すると一方で「失敗したらどうしよう」という恐怖が異常に膨れ上がります。そのエネルギーを放射するだけでなく、バランス調整機能(平衡力)がこの張り詰めた過剰ポテンシャルを更地にしようとするため、結果として一番恐れていた「大失敗のシナリオ」を作り上げてしまうのです。

その一方で世の中には「退路を断ち、背水の陣で挑んで人生激変レベルの大成功を収める人」が確かに存在します。これはどういうことでしょうか? トランサーフィンは、彼らの成功を「まぐれだ」とか「嘘だ」と否定しているわけではありません。ヴァジム・ゼランドは、この現象について2つの明確な理由で説明しています。

1. 彼らは「超・戦士(内的意図の超人)」である。
2. 極限状態で「強制的に重要性がゼロ(肚をくくった/開き直った)」になった。

1. 超・戦士(内的意図の超人)の場合
トランサーフィンでは、目標を達成するための力には「内的意図(自分の力)」と「外的意図(宇宙の力)」の2つがあると言っています。退路を断って成功した人たちは、自らの気合い、努力、不屈の精神といった「内的意図」を限界まで引き出し、力技で壁をぶち破った「超・戦士」たちです。

しかし、ゼランド氏はこうも述べています——「戦う人々(超・戦士)が、実際に人生で多くを成し遂げることは事実だ。だが、その代償は何か? 多くの場合、代償はあまりにも大きすぎる。すり減った神経、健康の悪化、極度のストレス、そして孤独だ。」

2. 重要性が強制的にゼロになった場合
一方、限界状況にあって突如「覚醒した」としか思えないような活躍を見せる人もいます。退路が断たれ、「まさに人生崖っぷち」状態のときに、プツンと糸が切れたような(振り子の操り人形の糸が切れた音かもしれません)、ノイジーだったものがピタッと静かになる瞬間。「やるしかないんだから、やるだけだ」という一種の開き直り、覚悟が決まる、肚をくくる境地に達することがあります。

実はこの瞬間、逆説的ですが、極限まで膨れ上がっていた「失敗への恐怖(重要性)」が突如としてゼロになります。プレッシャーが消え去り、「ただ純粋に行動するだけの意図」になった瞬間、図らずともトランサーフィンの魔法である「外的意図(宇宙の力)」が作動し、奇跡的な大逆転ホームランが起きてしまうのです。

アドバイス 3
自分の思考を観察する

平衡は行動だけでなく、思考によっても崩れます。思考は特定のエネルギーを放射し、エネルギーの次元で起きることはすべて物理的次元に反映されるからです。思考の中で重要性を高めるだけで、あなたは平衡力の作用を自らに招きます。だからこそ、意識(気づき)と注意のハンドリングが重要なのです。

エネルギーのレベルでは、すべての出来事は本質的に同質です。それに性質を与えるのは人間の意志——私たち自身が「これは良い、あれは悪い」とレッテルを貼っているのです。その評価が中立的であなたを不安にさせない限り、安全です。しかし過剰な重要性を与え始めた途端、平衡が崩れます。

どんなことにも過剰な重要性を与えず、断定的な評価を放棄し、不均衡な感情の度合いを下げ、自分が持っているすべてを一度に賭けない。そうすれば、あなたの魂は穏やかになり、平衡力はあなたに手出しすることはないでしょう。

「私の中の調和が、私の世界の調和」

——タチアナ・サマリナが勧める、平衡を保つための思考形(マインドフォーム)


04

動画でたどる「平衡力」

トランサーフィンセンターによる解説

トランサーフィンにおける平衡力。目標実現を邪魔させないには?
2023.08.04 — タチアナ・サマリナ

平衡力とは何か、なぜそれが目標の実現を妨げるのか、そしてどう対処すればよいのかを、サマリナ氏が解説します。本ページの3つのアドバイスは、この動画に基づいています。

「世界のすべては調和と平衡の中にある。不安や焦りでいたずらに空気を揺らすのをやめよう」というメッセージが軸になっています。

YouTubeで視聴する →