タフティ

用語集 — Glossary

タフティ

Тафти

定義

「タフティ」とは、ヴァジム・ゼランドが2017年以降に著した一連の書で語られる、現実を動かすためのより直接的なテクニックの体系であり、同時にその知を伝える「タフティ・ザ・プリーステス」その存在を指します。リアリティ・トランサーフィンが「小学校」だとすれば、タフティは「高等教育」――トランサーフィンへの本質的な補完であり、その先の段階に位置づけられます。

中心となるのは、現実を「選ぶ」のではなく自ら「決定する(задавать)」という姿勢です。目の前のフレーム(現在の場面)を変えようと力むのではなく、別のフィルム(台本)へ移動する。そのための具体的な道具が「意図の三つ編み(コシツァ)」であり、注意を意識の中心に引き戻して「映画の中で目覚める」ことが出発点になります。

01

タフティとは何者か

架空のキャラクターなのか、実在の存在なのか

「タフティ」あるいは「タフティ・イトファト」または「イトファト」は、同一の人物を指す名前です。「タフティ」と「イトファト」は互いに鏡合わせの回文になっています(TAFTI ↔ ITFAT)。ゼランド氏が創作した架空のキャラクターではないか、という問いに対して、ゼランド氏自身はこれをはっきり否定しています。彼によれば、タフティ・ザ・プリーステスは決して架空の存在ではなく、紀元前970年から紀元前911年にかけて、確かにこの世界を生きていた人物です。謎に包まれた紀元前10世紀、タフティはエジプトのイシス神殿に仕える女祭司でした。

タフティ自身は、こう語ります。「私は『時間』から、あなたの元へとやってきました。時間は、永遠です。そして『永遠』からであれば、どんな場所へも、どんな時へも行くことができるのです」。

初期の読者が気づいた興味深い符合もあります。小説『イトファト・ザ・プリーステス』が世に出たまさにその日(2018年2月3日)、エジプトで「ヘトペト」という女祭司の墓が発見されました。ここで注目すべき言語学的な事実があります。古代エジプト語には母音が存在せず、研究者たちはその言語がどのような音だったのかを正確には知らないため、解読の際に恣意的に母音を追加しています。さらに、東洋の言語では「p」と「f」の音は同じ文字で表されます。そのため、考古学者が「ヘトペト」と解釈した名前は、実際には「イトファト」と発音されていた可能性が高い、とも指摘されています。歴史的にはタフティ(約3000年前/イシス神殿)とヘトペト(約4400年前/ハトホル神殿)は別人ですが、この一致を単なる偶然と片づけない読者もいます。

ゼランド氏は、この本を書くにあたって「自分で何かを考え出したり、作り話をしたりしたわけではない」と述べています。その知識は彼の理性から生まれたのではなく、トランサーフィンと同じく「外部」から降りてきたものだというのです。つまりタフティは、ゼランド氏にとって創作した登場人物ではなく、知を受け取った源泉そのものとして語られています。

生まれながらに、ある種の「ギフト」を備えた人々がいます。彼らはトランサーフィンを知った瞬間、そのギフトが目覚め、文字通り「すべてが私の望み通り」に運び始めたといいます。実は、その力は私たち一人ひとりに潜在的に備わっていて、多くの人ではブロックされているだけ。タフティは、そのブロックを解除する具体的な術を明かしてくれます。

ヴァジム・ゼランド
02

トランサーフィンとの関係

「小学校」から「高等教育」へ

「タフティの知識はトランサーフィンの原則と矛盾しないのか」という問いに、ゼランド氏は「矛盾するどころか、その逆である」と答えています。二つを組み合わせることで効果は最大限に増幅する、と。リアリティ・トランサーフィンがいわば「小学校」なら、タフティのテクニックは「高等教育」であり、トランサーフィンだけでは解決しきれなかった疑問に明確な答えを与えるものだとされます。

大きな違いは、その提示のしかたにあります。タフティは自身のテクニックを具体的な「アルゴリズム」として示します。「まず1をして、次に2をする」と手順を分け、学校の授業のように各テーマの最後には復習と定着のワークが置かれている――この実践的な明快さが、タフティの特徴です。

ゼランド氏は、タフティを自分も含めた私たち全員よりはるかに高い次元の存在だと語ります。トランサーフィンと同じく、タフティも誰かに何かを押しつけることはなく、「あなたを無理にでも救ってやろう」とはしません。ただし、真摯に耳を傾け、敬意をもって受け入れる準備のある人には、他に類を見ない知識を授けてくれる、というのがその立場です。

タフティが教える核心

用意された現実を「選ぶ」のではなく、自ら「決定する」こと。現在のフレームと闘うのではなく、別のフィルムへ移動すること。疑いや恐れから生じる重要性をただ下げるだけでなく、創造主としての確信と力を手に入れること。具体的には、外部・内部のスクリーンから注意を引き抜いて「意識の中心」へ移し、夢の中でも現実の中でも「目覚める」ことから始まります。無意識の状態では、人のパフォーマンスはわずか5〜10%にすぎないというのがその前提です。

意図の三つ編み(コシツァ)

目標の具現化において、タフティが教える最も強力なテクニックが「意図の三つ編み」です。三つ編みとは、肩甲骨の間あたり、背中側にあるエネルギーの束(ファントム感覚)で、そこに意識を向けると斜めに持ち上がって活性化するとされます。三つ編みでフィルム上の「目的のフレーム」を照らし出すことで、人生の映画を重苦しいドラマから、望むどんなジャンルへも変えていく――それがワークの骨子です。手順は、三つ編みの感覚を捉え、意図を思考・言葉・イメージで宣言し、その感覚を手放す(スローオフ)、という流れです。


03

タフティの書籍

四冊が描く、ひとつの体系

タフティの知は、複数の書にまたがって展開されます。テクニックを解説する書、物語として読ませる小説、そして読者の疑問に答える補完の書――性格の異なる本が互いを補い合う構成です。

2017

タフティ・ザ・プリーステス ── 映画の中を「生身」で歩き回ること

タフティのテクニックを正面から解説した一冊。トランサーフィンを凌駕する強力な技法を、具体的なアルゴリズムとして示します。シリーズの出発点であり、最もよく知られた書です。

NOTE ── 原題に込められた意味

邦訳本では書籍名『タフティ・ザ・プリーステス』のあとに『世界が変わる現実創造のメソッド』というサブタイトルがついていますが、ロシア語の原題では『Гуляние живьем в кинокартине(映画の中を生身で(生き生きと)歩き回ること)』となっています。なんだか少し奇妙な感じがする言葉ですが、著者のヴァジム・ゼランドは公式サイトの中でその真意をこう解説しています。

「なぜ『映画の中を生身で歩き回る』などという奇妙な言葉なのか?それはどういう意味でしょうか?

想像してみてください。あなたの周りの現実が映画であり、あなたがその中で目を覚ましたとしたら。あなたはどうしますか? あなたの周りでは映像が回っていて、あなたは劇中にいます。周りの役者たちはゼンマイ仕掛けのマネキンのように動いていますが、あなたは『生き返った(目を覚ました)』のです」

「映画の中のモブキャラ(眠っているマネキン)であることをやめ、気づきの中心点に入って目を覚まし、現実という映画の中を自由に歩き回る」——タフティのメソッドの最も核心的なエッセンスが、このロシア語の原題にはそのままズバリ表現されているのです。

2018

イトファト・ザ・プリーステス

ゼランド氏による初のフィクション(小説)。メタ・リアリティにおけるタフティと仲間たちの冒険を通して、女祭司が実践の場でどのようにテクニックを用いるのかが描かれます。『タフティ・ザ・プリーステス』が技法書、こちらが物語形式、という対の関係です。

2019

タフティが言わなかったこと

『タフティ・ザ・プリーステス』に寄せられた数多くの質問に答える補完の書。最初の数冊で十分に明快だと思われていたものの、読者からの膨大な手紙によってそうではないと分かり、蓄積された疑問を解消するために編まれました。実際の体験談も収録されています。

2022

タフティ・ザ・プリーステス 2:出来事のマスターとなる

日々の「出来事を自在にハンドリング(操縦)する」ことに焦点を当てた続編。現実に身を任せている限り現実は誰のものでもなく、自ら手に取り「どうあるべきか」を設定した瞬間に、それは自分のものになる――というメッセージが中心に据えられています。

※出版年について:紙版の初版奥付には「СПб.: ИГ《Весь》, 2022」(サンクトペテルブルク、出版社Весь、2022年、464頁、ISBN 978-5-9573-3541-2)と記載されており、初版は2022年と考えられます。一方、ゼランド氏の公式サイトや一部の販売サイトでは2023年表記が見られますが、これは電子版の配信日や流通上の販売年表示によるものと思われます。本サイトでは初版奥付に基づき2022年としています。

「タフティ」と「イトファト」の違い

この二冊はよく混同されますが、性格がはっきり異なります。タチアナ・サマリナの言葉を借りれば、一冊(『タフティ・ザ・プリーステス』)はテクニックを解説した本、もう一冊(『イトファト・ザ・プリーステス』)は物語形式の小説です。同じタフティの世界を、技法書と物語という二つの入口から描いている、と捉えると整理しやすいでしょう。


04

タチアナ・サマリナとタフティ

「アバター」という関係

タフティを語るうえで欠かせないのが、トランサーフィンセンターのタチアナ・サマリナとの関係です。サマリナ氏は、タフティが確かに存在すると断言します。ただし物理的な現実にはいない、というだけだと。そして彼女自身を、この物質世界における「タフティのアバター」だと位置づけています。

すべては、サマリナ氏が一連の動画でタフティの「役を演じた」ことから始まりました。しかし本人によれば、それは単なる演技ではなかったといいます。リハーサルではうまくいかず(それはゼランド氏も気づいていた)、本番になると完全に変容し、タフティが自分のエネルギーと繋がって自分を通して語りかけてくるのを感じた、と。周囲も「まるで別人のようだ」と口を揃えたそうです。

サマリナ氏は、自分はタフティに「転生」したのではなく、必要なときにエネルギーのチャンネルを通じて繋がるのだと強調します。動画の撮影時やプログラムの進行中など、毎秒タフティとして生きているわけではないが、その存在は強く感じている、という説明です。

タフティとタチアナ・サマリナは、二人の異なる存在です。けれど共通点もあり、どこか似ています。私たちはどちらも、人々が「自分が本当は何者なのか」「なぜこの地球にいるのか」を思い出す手助けをするという、同じ目的を共有しているのです。

タチアナ・サマリナ

05

動画でたどるタフティ

トランサーフィンセンターによる解説動画より

トランサーフィンセンターは、タフティのテクニックを扱う番組やレッスン動画を多数公開しています。以下はその一例です。タフティの知が、実際にどのような語り口と実践で伝えられているのかを知る手がかりになります。

タフティ・ザ・プリーステスと、そのテクニックについて
タフティ入門

「もしあなたが自分自身の意志で行動しているのなら、なぜすべては思い通りにならないのか」――タフティの問いかけから始まる導入的な動画です。『タフティ・ザ・プリーステス』が明かすテクニックの位置づけと、それがトランサーフィンの先にある「次なる段階」であることが語られます。

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タフティの女祭司とは誰か、何を教えてくれるのか
タフティの正体

タフティが架空の存在ではないこと、エジプトのイシス神殿の女祭司であったこと、そしてサマリナ氏自身が「アバター」としてどう関わっているのかが語られる動画です。本ページ前半の内容と重なる、核心的な解説回です。

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タフティの技法を働かせるには何をすればいいか
「現実で目覚めよ」より

番組「タフティ。現実で目覚めよ!」からの一場面。テクニックが「働く」ための前提――注意を意識の中心に引き戻し、無意識のトランスから目覚めること――が実践的に説明されます。

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関連用語

あわせて読みたい

タフティのテクニックは、トランサーフィンの基礎概念の上に成り立っています。「意図の三つ編み」「観察者」「重要性」「物質的現実化」などの項目とあわせて読むと、体系の全体像がつかみやすくなります。