重要性の調整

用語集 — Glossary

重要性の調整コーディネーション

Координация важности

定義

何事にも過剰な重要性を与えてはいけません。あなたの「重要性」を必要としているのは、あなた自身ではなく振り子(マヤトニク)です。振り子は、重要性という糸を使って、人々を操り人形のようにコントロールします。

目標に向かう道に現れる問題や障害もまた、重要性の過剰ポテンシャルの結果として生じます。障害は「重要性」という基礎の上に築かれているのです。もし意図的に重要性を引き下げれば、障害はひとりでに崩れ去るでしょう。

01

なぜ重要性を手放すのか

「自信」もまた、過剰ポテンシャルである

人は重要性の糸を手放すことを恐れます。なぜなら、その糸への依存が「支え」や「自信」という幻想を生み出しているからです。しかしゼランド氏によれば、「自信」というものは、実は「自信のなさ(不安)」という過剰ポテンシャルの符号を逆にしたものに過ぎません。

気づき(意識)と意図があれば、振り子のゲームを無視して、戦うことなく自分の望みを実現できます。戦いの必要がない自由を手にしたとき、そもそも自信など必要なくなるのです。重要性から自由になれば、守るべきものも、征服すべきものもありません。ただ静かに歩み、自分のものを選ぶだけです。

振り子から自由になるためには、内的重要性と外的重要性、その両方を放棄しなければなりません。

目標の重要性が高まれば高まるほど、その達成確率は低くなる。

ヴァジム・ゼランド

02

重要性を下げる2つの主要な方法

まず、ここから始める

「重要性を下げる」と聞くと、一見とても簡単に思えます——心配するのをやめ、リラックスし、状況を手放せばいい、と。しかし実際には、目標を立てた瞬間に「いつ叶うのか?」「もし失敗したら?」「この目標が私のすべてだ」という思考が頭を巡り始めます。筋肉の緊張、鼓動の速まり、絶え間ない思考のループ——これらは過剰な重要性の明らかなサインです。

方法 1
「行動」によって過剰ポテンシャルを散逸させる

最も効果的な方法は「行動」です。重要性とは「過剰ポテンシャル」、つまりエネルギーの淀みであり、それは行動の中で散逸する性質を持っています。目標に向かって何をすればいいか分からないなら、まず「身体」を動かしてください。ランニング、水泳、ダンスなど有酸素運動なら何でも構いません。身体を通じてコンフォートゾーンの外へ出るのです。運動を始める前に「今、私は自分の『重要性』を発散させる」という意図を立てることを忘れずに。

方法 2
「現実の反転(インバージョン)」——ユーモアで無力化する

状況をあえて誇張し、意識的に「不条理(アブサード)」なレベルまで持っていく方法です。自分の今の「重要性」について、ユーモアたっぷりの短編小説や童話を書いてみてください。感情や形容詞をふんだんに使い、その出来事がいかに重大か、自分がどれほど「恐ろしく重要な人物」であるかを大げさに書き連ねる。これ以上ないほど真剣に、かつ馬鹿馬鹿しく取り組むのがコツです。書き上げた「傑作」を音読し、自分の不安を笑い飛ばせた時、過剰ポテンシャルは消え、重要性は自然と低下します。

※ユーモアたっぷりの短編小説や童話を書くと聞いてハードルが高いと思われるかもしれません。しかし、この「現実の反転(インバージョン)」というテクニックの本来の目的は、「真面目に思い詰めている『理性』に対して、『ほら、こんなにバカバカしいことで悩んでいるんだよ』と気づかせ、その心配が根拠のないものだと納得させること」です。理性が「なんだ、そんなに大げさな意味なんてなかったんだ」と気づくと、縛られていたエネルギーが解放され、問題解決(意図の実現)へと向かうようになります。一人コントをしたり、あえてその状況を「ギャグ」のレベルまで大げさにふくらませてみたり、頭の中で「大げさな実況中継」をしてみてください。「さあ、ここで世紀の大失敗をしてしまうのか!? 地球の運命はいかに?!」といった具合に、自分がどれほど「恐ろしく重要な人物で、大変な事態に直面しているか」を、わざとらしく脳内で実況するのです。その馬鹿馬鹿しさに気づき、「クスッ」と笑ってしまった瞬間、あなたの心を縛っていた重い重要性はパチンと弾けて消え去ります。


03

盗まれた財布──「態度」で世界は変わる

問題そのものより、問題への態度が危険

重要性が危険なのは、それが問題を肥大化させ、新たなトラブルを引き寄せ、「火に油を注ぐ」からです。例えば、外国での休暇中に財布を盗まれたとします。腹立たしい出来事ですが、次にどうするかはあなたが決めます。

「もうおしまいだ、休みが台無しだ。なんてひどい国、ひどい人たちだ。世界は私に不公平だ!」と反応すれば、鏡である「世界」はその期待を熱心に正当化し始めます。他に何かが盗まれ、カフェでぼったくられ、カメラが壊れ、バスに乗り遅れ……。

しかし、まったく違う反応もできます。「なんて可愛い泥棒さん。私のお金でアイスでも買って喜べばいい! その代わり私は無駄なお土産も買わず、食べ過ぎもせず、タクシーもやめてたくさん歩く。スリムになって有意義な休暇を過ごせるわ!」と笑い飛ばすのです。

危険は問題そのものから生じるのではなく、問題に対するあなたの態度から生じます。問題の重要性に浸りきってしまうと、あなたは振り子にエネルギーを与えてしまうのです。

ヴァジム・ゼランド
04

重要性を高めないためのTOP5

日常で使える具体策

保険をかけ、問題解決のための予備のバリアント(代案)を見つけておく。

※重要性を下げるための「保険(代案)を用意する」とは、「心に余裕を持たせる」ということです。「絶対にこれしかない!」と思い詰めるのは、命綱なしで綱渡りをするようなもので、プレッシャー(過剰ポテンシャル)で足がすくんで自滅してしまいます。しかし、「もし落ちても、下にはフカフカのトランポリン(別の道)があるから大丈夫」と予備のルートを用意しておくことで、心に余裕が生まれ、リラックスして最高のパフォーマンスを発揮できるようになるのです。
現実の反転(インバージョン)を利用する。困難を喜び、失敗を予期して満足げに手をこすり合わせ、問題を笑い飛ばす。
自分の心痛(不安)をあえて誇張する。恐れているならパニックの恐怖を演じ、損失を悲しむなら喪に服すふりで大げさに泣いてみる。
「内なる見張り役(平成版)/内なる観察者(令和版)」のスイッチを入れ、「人生で最も重要な」出来事への態度を意識的に変える。
ユーモアのセンスを養い、頻繁に笑う。毎日を喜び、自分の「世界」を信頼する子供のように振る舞う。
①の「代案を用意する」について ── もう少し深く

とはいえ、次のようなことを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。例えば「逃げ道をなくせ(退路を断て)!」「ひとつに絞れ!」「これにフル・ベットせよ!」などなど。代案を用意しておくから失敗するのだ!というように。

たいていの場合、これは、恐怖とプレッシャーの爆弾(過剰ポテンシャル)を抱えることに繋がります。なぜなら「これに失敗したら人生が終わる」「もう後がない」と自分を極限まで追い込み、目標に対する「重要性」をマックスまで引き上げている状態だからです。すると、一方で「失敗したらどうしよう」という恐怖が異常に膨れ上がります。そのエネルギーを放射するだけでなく、バランス調整機能(平衡力)が、この張り詰めた過剰ポテンシャルを更地にしようとするため、結果として一番恐れていた「大失敗のシナリオ」を作り上げてしまうのです。

その一方で世の中には「退路を断ち、背水の陣で挑んで人生激変レベルの大成功を収める人」が確かに存在します。これはどういうことでしょうか? トランサーフィンは、彼らの成功を「まぐれだ」とか「嘘だ」と否定しているわけではありません。ヴァジム・ゼランドは、この現象について2つの明確な理由で説明しています。

1. 彼らは「超・戦士(内的意図の超人)」である。
2. 極限状態で「強制的に重要性がゼロ(肚をくくった/開き直った)」になった。

1. 超・戦士(内的意図の超人)の場合

トランサーフィンでは、目標を達成するための力には「内的意図(自分の力)」と「外的意図(宇宙の力)」の2つがあると言っています。退路を断って成功した人たちは、自らの気合い、努力、不屈の精神といった「内的意図」を限界まで引き出し、力技で壁をぶち破った「超・戦士」たちです。

戦う人々(超・戦士)が、実際に人生で多くを成し遂げることは事実だ。だが、その代償は何か? 多くの場合、代償はあまりにも大きすぎる。すり減った神経、健康の悪化、極度のストレス、そして孤独だ。

ヴァジム・ゼランド

2. 重要性が強制的にゼロになった場合

一方、限界状況にあって突如「覚醒した」としか思えないような活躍を見せる人もいます。退路が断たれ、「まさに人生崖っぷち」状態のときに、プツンと糸が切れたような(振り子の操り人形の糸が切れた音かもしれません)、ノイジーだったものがピタッと静かになる瞬間。「やるしかないんだから、やるだけだ」という、一種開き直りのような、あるいは覚悟が決まる、肚をくくる境地に達することがあります。

実はこの瞬間、逆説的ですが、極限まで膨れ上がっていた「失敗への恐怖(重要性)」が突如としてゼロになります。プレッシャーが消え去り、「ただ純粋に行動するだけの意図」になった瞬間、図らずともトランサーフィンの魔法である「外的意図(宇宙の力)」が作動し、奇跡的な大逆転ホームランが起きてしまうのです。


05

ゼランド氏による「重要性の調整」

特定し、放棄し、シンプルに捉える

重要性を特定し、それを放棄する

問題のある状況に直面したときは、自分がどこでやりすぎているのか、何に執着しているのか、何に過剰な意義を与えているのかを特定するように努めてください。自分の重要性を特定し、そしてそれを放棄するのです。壁は崩れ落ち、障害は自ら消え去り、問題は自然に解決するでしょう。障害を克服しようとするのではなく、重要性を下げてください。

ヴァジム・ゼランド
人生をもっとシンプルに捉える

重要性を下げる際にも、やりすぎないこと。外的重要性を下げることは、軽蔑(見下し)や過小評価とは何の関係もありません。人生をもっとシンプルに捉える必要があります。軽蔑(見下し)するのでも、美化するのでもなく、世界をあるがままに受け入れること。内的重要性を下げることは、服従や自己卑下とは何の関係もないのです。

重要性を下げる=価値を否定することではありません。重要性を下げる時、「あんなの大したことない」と対象を見下したり、投げやりになったりするのは間違ったやり方です。人生をもっとシンプルに捉えましょう。対象を自分より「上」に置いて美化するのも、「下」に置いて軽蔑(見下し)するのもやめ、世界をただ「あるがままのニュートラル(中立)なもの」として受け入れるのです。

これは自分自身に対しても同じです。自分の重要性(内的重要性)を下げるからといって、自分を「下」に置いて自己卑下したり、誰かの言いなりになったりする必要は全くありません。相手も自分も、ただ同じ平らな地面に立っているのだと気づくこと。それが本当の「重要性が下がった状態」なのです。

問題は存在しない

問題そのものは存在しません。あるのはただ、人為的に高められた物事の重要性だけです。ここで注意したいのは、意義を「貶める」(=どうでもいいと投げやりになる/価値を下げる)のではなく、重要性を「下げる」という点です。つまり、「どうでもいいや!」と投げやりになったり放り投げたりするのではなく、「絶対にこうでないと!」「こうあるべき」という過剰な思い込みだけを手放すということです。ゲームを外側から、冷静に、公平に見つめること。重要性を下げれば、あなたはすぐにバランスの取れた状態に入り、振り子はあなたをコントロールできなくなります。なぜなら、空っぽの空間には引っ掛ける場所がないからです。


06

動画でたどる「重要性の調整」

トランサーフィンセンターによる解説

重要性を下げるには? ゼランドのトランサーフィンによる方法
2020.05.15 — タチアナ・サマリナ

目標や出来事に過剰な意義を与えた時に何が起きるのか。「目標の重要性が高まるほど達成確率は低くなる」というゼランド氏の言葉を軸に、本ページ②の「2つの方法」が解説されます。瞑想や視覚化は不要で、1日5〜10分の実践で変化に気づける、というメッセージです。

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重要性──人生の失敗の原因
2017.04.03 — タチアナ・サマリナ

なぜ重要性が人生の失敗を招くのか。サマリナ氏が、重要性を下げるためのシンプルな2つのアドバイスを語ります。長時間のテクニックは要らず、意識的に従うだけでよいという実践的な内容です。

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トランサーフィンで重要性を下げるには?
2016.04.04 — タチアナ・サマリナ

このテーマの最も初期の解説動画のひとつ。「重要性を下げる」とはどういうことか、その基本的な考え方が丁寧に語られています。シリーズの出発点として観るのに適した一本です。

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