振り子

用語集 — Glossary

振り子

Маятник

定義

思考エネルギーは物質的であり、跡形もなく消え去ることはありません。人々のグループが同じ方向を向き始めると、彼らの「思考の波」が重なり合い、エネルギーの海の中に、目に見えないが実在するエネルギー情報構造——すなわち「振り子」が形成されます。

これらの構造は独立して発展し始め、人々を自らの法則に従わせます。破壊的な振り子の影響下に入った人間は自由を失い、巨大なメカニズムの中の一個の「歯車」にならざるを得なくなります。

※ロシア語原語では「マヤトニク(Маятник)」。本サイトでは「振り子」と表記します。

01

なぜ「振り子」と呼ばれるのか

支持者が多いほど、強く揺れる

振り子は、より多くの人々(支持者)が自分のエネルギーを供給すればするほど、より強く「揺れ」ます。それぞれの振り子には固有の振動数があります。ブランコが特定の周波数で力を加えることによってのみ大きく揺れるように——この周波数は「共振周波数」と呼ばれます。

逆に、支持者の数が減れば、その揺れは減衰していきます。支持者が全くいなくなれば、振り子は停止し、実体としての死を迎えます。これが「振り子」と呼ばれる理由——その作動原理そのものなのです。

仕事、政党、趣味のクラブ、教育機関……私たちは皆、何らかの構造(組織)の影響下にあります。しかし振り子は、大学や軍隊のようなグローバルなものとは限りません。路上やオフィスで勃発する、あらゆる口論や対立も振り子になり得ます。本質的には「エグレゴール(集合意識)」の一種ですが、その概念だけでは、人間とエネルギー情報体の複雑な相互作用を語り尽くせません。

「エグレゴール」と「振り子」の違いは?

結論から言うと、「エグレゴール」と「振り子」は同じもので、トランサーフィンセンターの公式サイトのメニューカテゴリでも「振り子。エグレゴール(Маятники. Эгрегоры)」と並列して書かれています。ではなぜトランサーフィンにおいてエグレゴールを「振り子」と呼ぶのでしょうか。それは、その活動がまさに「揺れ(スイング)」に似ているからです。強く揺さぶられれば揺さぶられるほど、それ自身がより強力になる。そして、「どの方向から」揺さぶるかは全く重要ではありません。

「エネルギー情報体(エネルギー情報構造)」とは、人々の思考や感情が重なり合って生まれた、見えないエネルギーの雲のことです。これを神智学をはじめとするスピリチュアルな世界では「エグレゴール(集合的無意識のエネルギー体)」と呼んでいました。

しかし、ゼランド氏はこれを”物理的な”「振り子」に例えました。なぜなら、人間が賛成(信者)であれ反対(アンチ)であれ、そこに感情というエネルギーを注げば注ぐほど、物理的な振り子のようにビュンビュンと大きく揺れ、さらに周囲を巻き込んでいくという「力学的なメカニズム」を持っているからです。

そして、物体としての振り子に意志がなく運動力学の法則にしたがって動くように、トランサーフィンの振り子もまた意志がなく、自動的に動くプログラムのようなものなのです。


02

振り子は「感情のフック」でエネルギーを奪う

引っ掛かりやすい感情

人間からエネルギーを吸い上げるために、振り子は人々の感情や反応に「フック」をかけます。次のような感情は、振り子に引っ掛かりやすいものです。

憤り 不満 憎しみ 苛立ち 不安 動揺 憂鬱 絶望 恐れ 同情 執着 感嘆 理想化 崇拝 プライド 軽蔑 恨み 義務感 罪悪感

破壊的な振り子に屈した人間にとっての最大の危険は、その人が本当の幸せを掴めるはずの「人生のライン」から遠ざけてしまうことです。押し付けられた目標(偽物の目標)のために闘ううちに、本来進むべき道からどんどん離れていってしまうのです。

振り子の法則

振り子の性質は、いくつかの法則にまとめられます。

  • 振り子は対立のエネルギーを煽るためにあらゆる手段を尽くします。
  • 振り子は意識を持たず、無意識に作用します。
  • あなたの注意が「捕獲のループ」に陥ると、振り子はあなたを操り始めます。
  • 振り子の目的はただ一つ、エネルギーを得ること。
  • 何かを避けたいという願望が強ければ強いほど、それを引き寄せる可能性が高くなります。
  • 振り子が最も好むのは、あなたがバランスを崩して、あなたのエネルギーを回収しやすい状態になることなのです。

03

振り子はどう働くか──3つの例

通行人から、戦争まで

例 1
通りすがりの通行人

仕事に急いで狭い道で通行人を追い越そうとすると、あなたが右へ曲がった途端、彼も同じ方向へ足を踏み出し、行く手を遮る。左へステップを踏むと、また道を塞ぐ——おそらく彼はあなたを見てさえいないのに。あなたの焦りに気づき衝突を予感した振り子が、エネルギーを得るために通行人に無意識にあなたの邪魔をさせるのです。このとき振り子を動かしているのは、無意識の「平衡力」です。

例 2
職場や家庭での対立

口論に巻き込まれ、激しく何かを証明しようとしたり、相手の間違いを指摘したりし始めた途端、あなたは振り子の支配下に置かれます。振り子は全力で対立を激化させ、その結末がどうなろうと、すべてはあなたに不利に働きます。エネルギーを失い、関係を悪化させ、感情をコントロールできなくなる。後になれば、そもそも何が原因だったのかすら思い出せなくなることもあります。

例 3
戦争

最も恐ろしい振り子の一つが、戦争の振り子です。すべての人が平和を望んでいるのに、なぜ戦争は終わらないのか。人々は、自分たちを完全に自らのルールに従わせる振り子の「捕獲のループ」に陥り、感情を煽られ、「敵」への憎悪を掻き立てられ、普段なら考えられない残酷な行為すら平気で行うようになってしまうのです。

現実がうまくいかない「魔のトライアングル」── 振り子・過剰ポテンシャル・平衡力の関係

3つの例のところで、「振り子を動かしているのは、無意識の『平衡力』です」といっても、どう関係するのか疑問に思った人もいるでしょう。先ほどの通行人の例で、もう一度見てみましょう。

「遅刻する! 急がなきゃ!」というとき、たいていは強烈な焦りやイライラのエネルギーを出しています。それが「過剰ポテンシャル」と呼ばれるエネルギーの歪み(偏り)です。すると「歪みを元に戻そうとする自然界の働き」である平衡力が稼働します。エネルギーの歪みを解消するのに一番手っ取り早いのは、対立するエネルギー同士を「衝突」させて、歪みを緩和(相殺)することです(磁石のプラスとマイナスが勝手に引き合ってくっつくのと同じ原理だと思ってください)。

この、対立するものを「衝突」させて相殺しようとする平衡力の働きに振り子が便乗して、結果、平衡力と振り子の「最悪な連携プレー」が生じます。振り子は目の前を歩いている無関係な歩行者を操り、フラフラとあなたの前に動かし、行く手を塞いでしまうのです。結果として衝突が起きたり、追い抜きたいのに追い抜くことができず、あなたがさらにイライラを爆発させることでエネルギーが放出され、振り子はその対立エネルギーを美味しく吸い取ります。

さらにゼランド氏はこうも述べています。

「平衡力が相反するものを衝突させるとき、その対立で発生するエネルギーを燃え上がらせるために、振り子はあらゆる手を尽くす。これが振り子の法則です」(『78日間トランサーフィン実践マニュアル』)

ぶつかった後、口論になり、殴り合いになり、大トラブルに発展する。現実がうまくいかなくなる時は、常にこの過剰ポテンシャル・平衡力・振り子の3つがセットになって連動しているのです。


04

振り子の影響下に陥らないために

まず「意識(気づき)」をオンにする

最も大切なのは、目を覚まし、今何が起きているのかを自覚し、状況を外側から見て、自分と状況を切り離す(同一化しない)ことです。ほんの一秒でいい、当事者ではなく「観客」の目で見てみてください。自分はもはや俳優ではなく「監督」だと想像し、こう自問するのです——「私は何をしているのか? 目標は何か? 感情や行動をコントロールできているか?」。

意識(観察者)をオンにした途端、振り子はあなたへの支配力を失います。あなたはもう操り人形ではありません。怒りや苛立ち、恨みを感じているときほど簡単ではありませんが、注意や思考を「捕獲のループ」に捕らえさせず、無関心になるよう努めてください。「私には関係ない。この振り子は私を引っ掛けられない。私は眠っていない」と自分に言い聞かせ、注意を別のことへ切り替える。口論なら部屋を出てお茶を淹れる。店での無礼ならスルーする。あなたの課題は、どんな方法でも振り子から「フックを外す」ことです。

05

振り子と正しく付き合う3つの方法

戦わず、無力化する

方法 1
空振りさせる(スルーする)

振り子の挑発に乗らない最も簡単な方法は、戦うことを放棄し、振り子を「受け入れる」こと——その存在する権利を認めることです。異なる意見、異なる行動、異なる人生哲学が存在する権利を認め、あとはただ無関心に通り過ぎる。イライラしないことが何より重要です。

ただ通り過ぎられない場合——例えば手一杯なのに上司が追加の仕事を押し付けてくるとき——は、ゲームに参加した「ふり」をします。うなずき同意しながら、内面では巻き込まれず、外交的に振り子の揺れを望む方向へ誘導する。これは合気道に似ています。攻撃者の力に逆らわず、同じ方向へ一緒に歩み、そっと手を放して、相手自身のエネルギーの方向へ投げ流すのです。

方法 2
鎮める(型破りな反応で無力化する)

「鎮める」とは、振り子の挑発に対して想定外の反応をすることです。通行人の無礼に大声で笑い飛ばす。喧嘩中に片足で飛び跳ねる。宿敵に突然花束を渡す——振り子のシナリオに収まらず、その振動周波数と不協和音を生み出すような何かをするのです。こうして振り子の「リズムを狂わせ」、エネルギーを奪わせません。必要なのは想像力とユーモアのセンス。意志のない操り人形として誰かのシナリオ通りに動くくらいなら、時には変な人に見える方がずっとマシなのです。

これを読んで「ハードル高!」と思った方もいるのではないでしょうか。ここで述べられているアクションをそのままやりましょう、というのではありません。あくまでも目的は「振り子にエサを与えない」、そのための手段のひとつが「振り子の挑発に対して想定外の反応をすること」であり、有効ツールとして「想像力とユーモアのセンス」があげられているのです。

想像力とユーモアは、重要性(過剰ポテンシャル)のメモリを爆下げする、強力なセンスなのです。

方法 3
自分を「レンタル」に出す

今のところ逃げ場のない振り子——例えば「嫌な仕事」——と付き合うのに適した方法です。すぐに辞められないなら、振り子のルールに従ってプレイ(役を演じる/”●●ごっこをする”)し続ける「具体的な期限」と、そうする「自分の利益」(稼いだお金で借金を返す、など)を明確に決めます。そして並行して、レンタル期間を短縮できる、あるいは終了後に役立つ行動——副収入を探す、スキルアップする、真の目標を探す——を続けるのです。

「私のようにしなさい!」——一見無害に聞こえるこの振り子のルールこそ、最大の危険です。それは「あなた自身の『私』を、あなたの個性を捨てよ」という意味なのですから。

ヴァジム・ゼランド

06

動画でたどる「振り子」

トランサーフィンセンターによる解説

振り子のすべてを、わかりやすい言葉で。どう正しく付き合うか?
2017.05.25 — タチアナ・サマリナ

振り子とは何か、なぜ私たちのエネルギーを奪うのか、そしてどう正しく付き合えばよいのかを、サマリナ氏が平易な言葉で解説します。本ページの内容の多くがこの動画に基づいています。

「すべての振り子から逃げるのではなく、どんな振り子の中にいても『意識』を保つ」というトランサーフィンの姿勢が、具体例とともに語られます。

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