ウェビナー・公開放送
あなたの魂のシナリオとは?
── 眠ったキャラクターが目を覚ますとき
«Каков сценарий вашей Души?»
2022年7月25日——トランサーフィンセンターが公開した無料生放送「あなたの魂のシナリオとは?」をお届けします。ウクライナでの紛争開始から約5ヶ月、そして日本でも同月8日の銃撃事件の衝撃が冷めやらぬ、世界全体が重い空気に覆われていた月の放送です。
『タフティ・ザ・プリーステス2』も『セルフ・トランサーフィン』もまだ出版されていなかったこの時期、トランサーフィン界の発信は大きな転換のさなかにありました。この放送は、その「過渡期」を代表する一本です。魂のシナリオ、カルマ、記憶の消去、そして注意の管理——語られるテーマは、のちに書籍として体系化される「新しい時代」の知識の、最前線の実践報告でもありました。本ページは放送内容をロシア語から翻訳し、ダイジェストとして再構成したうえで、編集ノートとして時代背景の考察を添えたものです。
この放送が立っていた場所 ── 2022年という分岐点
本編に入る前に、この放送の「位置」を確認しておきます。2022年は、トランサーフィン界にとって明確なターニングポイントの年でした。同年3月、ゼランド氏は主な発信の場をテレグラムへと移し、そこから発信の内容そのものが変わっていきます。かつての中心テーマだった「外側の現実をどう動かすか」——家や車の購入、理想の仕事の実現——から、「自分自身の内側をどう変容させるか」へ。サマリナ氏はのちに、ゼランド氏自身の言葉をこう伝えています。「以前は現実のトランサーフィン(リアリティ・トランサーフィン)だったが、今は自分自身のトランサーフィン(セルフ・トランサーフィン)が必要だ」と。
しかも当時、その新しい方向性を体系化した書籍はまだ存在しませんでした。『タフティ・ザ・プリーステス2』の刊行は2023年、『セルフ・トランサーフィン』は2024年。つまりこの2022年の公開放送は、理論書が世に出るより先に、実践の現場から「新しい時代」の知識を届けていた端境期の発信なのです。
目標達成のテクニック講座ではなく、「魂のシナリオ」という一見異色なテーマが選ばれたことにも、その転換が刻まれています。詳しくは末尾の編集ノートで掘り下げますが、まずはこの前提を頭の片隅に置いて、放送の内容へと進んでください。
なぜ魂は「ネガティブなシナリオ」を経験するのか
放送の出発点は、読者から繰り返し寄せられてきた一つの疑問でした。ヴァジム・ゼランドもタチアナ・サマリナも、こう語っています。
「魂は自分の目的が何であるか、どこに祝祭が待っているかを知っている」
魂は人生を喜ぶためにここへ来た——それが魂の目的の一つだ、と言うのです。
ではなぜ、人は破壊や病気、戦争といったネガティブなシナリオを生きるのでしょうか。
「喜ぶために来たはずの魂が、なぜこれほど過酷な状況に置かれるのか。つじつまが合わないではないか」
この問いに深く答えることが、放送全体のテーマとなります。
転生前に書かれる脚本
タチアナ・サマリナによれば、私たちの魂は何百、何千という転生を重ねてきており、今回の人生に降り立つ前に「この転生で何を経験し、どう生きるか」というシナリオを書き上げてくるといいます。
肉体(男性か女性か)を選ぶのも、この段階です。
そしてこのシナリオは一人で書くものではありません。キュレーターやメンター(指導霊)、そして「スピリチュアルファミリー(霊的家族)」と呼ばれる存在たちが共同で参加します。霊的家族の全員が肉体を持って転生しているとは限らず、非物質界にとどまったまま、あなたと一緒にこの経験を積んでいることもあるそうです。
カルマは「罰」ではなく因果関係
シナリオは過去の転生に基づいて書かれます。
ここで「カルマ」が登場しますが、サマリナ氏の説明は明快です。
カルマとは因果関係——私たちが宇宙へ放射したものは、遅かれ早かれブーメランのように返ってくる、というだけのことなのだと。
「あの悪党は罰を逃れている」と思えても、転生をまたぐ長い時間の中で、それは何らかの形でその人に返っていきます。ただしそれは、誰かが上から罰を下しているのではありません。
私たちは、自分自身・他者・現実全体に対する無意識のふるまいによって、自分で自分を罰しているにすぎないのです。
「自己受容」のレッスンはこう現れる
では、シナリオに書かれた「レッスン」は、実際の人生でどんな姿をとるのでしょうか。
サマリナ氏が挙げた例は、多くの人の胸に刺さるものでした。
あなたの魂のレッスンが「自己受容」だったとします。すると——魂同士が事前に合意したうえで——あなたは、常に誰かと比較される家庭に生まれます。
優秀な兄弟姉妹と比べられ、「あなたはダメだ」と言われ続け、愛を感じられない。成長して社会に出ても軽んじられ、のけ者にされ、「自分なんて可哀想だ」と感じる。
これが、目を覚ますべき「眠ったキャラクター」の典型的なモデルです。
しかし人が目覚めたとき、視界が一変します。
「これらすべてが何のためにあったのか」を理解し、「私は魂のレベルで、私に冷たく当たる両親と、こうなるように合意していたのだ」と気づくのです。
必要なのは、自分の視野を広げること——放送はここから、その具体的な方法へと進んでいきます。
眠ったキャラクター ── 記憶の消去は「ゲームの条件」
シナリオを書き上げた魂は、地球という3次元の現実——非常に強固で硬い構造——へと降り立ちます。そしてここで、決定的な条件が課されます。過去の記憶がないということです。サマリナ氏は言います。
「何も覚えていないのは、ゲームの条件です。私たちはこの作られたマトリックスの中で、眠ったキャラクターとして生き、行動し始めるのです」
記憶を消しているのはエイリアンでも火星人でもありません。私たちが自ら成長し、霊的レベルを高めるための「このゲームの条件」——最初から答えも攻略法も知っているゲームでは、成長のしようがないからです。私たちが目を覚ますまで、私たちは眠ったキャラクターとして生き続けます。
だからこそ、ネガティブなシナリオを経験するのです。
魂のシナリオは目的(使命)だけの話ではなく、人生のあらゆる領域に関わるもの、とサマリナ氏は強調します。
ここで、タフティの書籍を読んだ方は引っかかるはずです。タフティは、新しい人生を毎回ゼロから始めることを「過ち」であり「創造の不具合(バグ)」だと断じているからです。サマリナ氏は「ゲームの条件(仕様)」と言い、タフティは「バグ」と言う——矛盾しているのでしょうか。
視点の違いとして読むと、この二つは同じ現実の裏表であることが見えてきます。
タチアナ・サマリナの言う「ゲームの仕様(условие игры)」とは、私たちが現在囚われている「3次元マトリックス(システム)」のルールについてです。
「今の3次元システムのルール(仕様)では、記憶が消されることになっているのよ」というわけです。
もう少し細かく見ていきましょう。
タチアナ・サマリナはウェビナーの中で、私たちがここにいる目的は「霊的レベル(スピリチュアルな成長)を高めるため」であり、それは「物質的現実(この地球)でしか起こらない」と語っています。つまりこの地球は「霊的進化のための特別養成所」的な場所だということです。サマリナ氏はウェビナーの中でこう語ります。
「このマトリックスは人工的なものです。私たちのスピリチュアルな発達(霊的進化)のために、人工的に作られた遊び場(プラットフォーム)なのです。そして今は目覚めのための遊び場でもあり、私たち自身がこの実験に参加することを選んだのです」
つまり、ゲームでいえば私たちからエネルギーを奪い、嫌な出来事を起こし、恐怖や怒りを煽ってくる「マトリックス(システム)」や「振り子」は「巨悪」だと思っていますが、魂の次元(メタポジション)から見れば、これらは「私たちが霊的進化をするために、わざと配置された『優秀な敵キャラ(プログラム)』」だということなのです。
しかし、ここでシステム/マトリックスの罠(プログラム)が想定以上に強力すぎるという大誤算が発生します。人類は何千回生まれ変わっても一向に目覚めることができず、ただシステムにエネルギーを搾取され続け、毎回毎回「完全なゼロ」から苦しい人生をリピートするハメになってしまいました。そんな姿を見てタフティは顕れ、言うのです。
「霊的成長のために一時的に記憶を消したはいいけど、いつまで初期設定(記憶喪失のモブキャラ)のままプレイしてるのですか!? 毎回ゼロからやり直して苦しむなんて、宇宙の法則から見たらただのバグ(不具合)なんですよ!」
つまり——記憶を持たずに生まれてくること自体は魂が選んだ設定。しかし、その設定に飼い慣らされ、自分が力を持ったプレイヤーであることを思い出せないまま搾取され続けている状態は、受け入れるべきでない不具合。「仕様だから仕方ない」と諦めるのか、自分の中にある権利を主張してマスターの座に戻るのか。タフティの挑発的な物言いは、後者を選ばせるための叱咤なのです。
目覚めの第一歩は「注意の管理」
「すべての問題を一発で解決し、目覚めさせてくれる最高のプログラムを教えてください」——サマリナ氏はよくこう聞かれるそうです。答えは率直でした。たった1回ですべてを解決する魔法の実践は存在しない。あると言えば、それは騙しです。強烈なインサイトが訪れるケースはあるものの、決め手はテクニックではなく「あなたの意識の準備がどれくらいできているか」。
毎日何も変えず、慣れ親しんだ生活を続けているなら、何をやっても効果は薄いのです。
注意こそが、私たちのすべてです。私たちが注意を管理するか、あるいは(注意を通じて)私たちが外から管理されるか——そのどちらかしかありません。
タチアナ・サマリナ(本放送より・要旨)
目覚めは、注意の管理から始まります。それは確かに一種の労働であり、体系的な取り組みが要ります。一度でうまくいかず、慣れた「眠り」に戻ってしまう人も多い。しかし問うべきはこれです——あなたは本当は何を望み、どこへ向かいたいのか。注意の管理という土台を築き始めたとき、真の目覚めが始まります。
「注意を管理する」。トランサーフィンでもタフティでも肝となる概念ですが、誤解されて受け取られていることも多いようです。
よく「注意をコントロールする」という表現をされることもありますが、これはトランサーフィンにおいてもタフティにおいても、NGであることが複数の講義や動画で説かれています。動画『新しい人生の新しい私(Новый я в новой жизни)』の中では、こう説明されています。
「注意をコントロールする必要はありません。コントロールしようとする限り、そこには『緊張』が伴います。私がお話ししているのは『集中(Концентрация)』であり、これは全く別のものです。最初はこれらを混同するかもしれません。(中略)これはコントロールではなく、まさに注意の管理(ハンドリング)なのです」
つまり、「注意の管理」とは「自分の意識(エネルギーの矛先)が、システムに自動操縦で乗っ取られている(居眠り運転)状態からハッと目を覚まし、自分で人生のハンドルを握り直すこと」を指しているのです。
注意が向いているところに、あなたのエネルギーは流れます。注意が「振り子(嫌なニュースや出来事、SNS、スマホなど)」に向いたままでは、あなたは強力なエネルギーをシステムに搾取されるだけの「モブキャラ(振り子のエサ)」になってしまいます。そしてその状態で「三つ編み」などのテクニックを使っても、その効果はゼロ(無効化)だとも言っているのです。
記憶の蘇り ── サマリナ氏自身のデジャブ体験
注意を管理し、目覚め始めると、直感レベル、魂レベル、細胞レベル、あるいはデジャブのような形で記憶が蘇ることがあるといいます。
タチアナ・サマリナ自身の体験——ある場所の横を車で通り過ぎたとき、「私はここにいたことがある」と全身の感覚ではっきり分かった、と語っています。
具体的な記憶はなくても状態として感じ取り、そこから「何が起きていたのか」が少しずつ紐解かれていった、と。
こうした情報は、意識が開いているときに、好奇心のためではなく、今の人生でその経験が必要だからこそやってくるのだそうです。
魂の声を、思考で遮断しない
ただし、これは自分の奥深くへ潜るプロセスです。私たちは外側を見ることに慣れきっており、システムは「感じる必要はない、ただ考えろ」と仕向けてきます。瞑想的なワークで魂からの応答を受け取った瞬間に、「で、これをどうすればいいんですか?」と頭が働き出す——その思考プロセスが、やってきた情報を丸ごとブロックしてしまう——魂やスピリットから来る情報は、すぐに論理で解釈できるものではなく、頭でかき消してはいけないのです。
頭で書いた目標、魂の目標
眠った状態のまま現実を設定しようとするとどうなるのでしょうか。
私たちはたいてい、物質的な欲求や「お金がなくなったらどうしよう」という恐怖に基づいたリストを書き、「これが100%私の目標だ」と思い込みます。
しかしワークを深めると、多くの人が「これは頭で書いたものであって、真の目標ではなかった」と気づく。スピリットと繋がり、その現れを自分の中に感じるようになると、現実の受け止め方そのものが平面(3D)から立体(5D)へと変わり、なぜ自分がそう行動してしまっていたのかが見えてきます。——そのとき、カルマの因果の連鎖を無効化することさえ可能になる、とサマリナ氏は語ります。
「三つ編みはどこにあるの?」への答え
この放送でも、「意図の三つ編み(косица)はどこにあって、どうやるのが正しいのか」という質問が寄せられました。サマリナ氏の答えは、ヴァジムも自分も同じことを言う、というものでした——「ただ感じてください」。おおよその目安は背中の肩甲骨の間あたり。しかし正確な位置は、あなた自身が感じ取るものです。あなたは唯一の魂であり、独自の感覚を持っている。「これが正しい、あれは間違い」という基準は存在しない、と。
三つ編みで放射した映像を「どこに結ぶか」については、実はゼランド氏とサマリナ氏で説明が一致しません。ゼランド氏は内部スクリーンという言い方をし、サマリナ氏は胸を通って前上方へ、といった表現を使います。どちらが公式なのか——と探すと、迷宮に入ります。
けれど、これは矛盾ではありません。二人がそろって「ただ感じて、自分で位置を見つけて」と言い、正誤の基準を置かないこと自体が答えなのです。三つ編みも、放射の映像を結ぶ場所も、外側の座標として受け取ろうとする限り、永遠に手渡されない。感じ取った瞬間に、はじめてそこに位置が生まれる。二人の記述差は、「これはマニュアルではなくツールだ」というメッセージの、いわば実演です。同じ理屈は、放送中に「88という数字をよく見る」という参加者へサマリナ氏がさらりと返した場面にも通じています——意味はあっても、それを受け取れる状態にいなければ、意味は意味として立ち上がらないのです。
ミニ実験 ── 魂で聴く
放送の中盤、サマリナ氏は視聴者全員に、その場でできる小さな実験を提案しました。情報を「頭で」受け取るのと「魂で」受け取るのとで、何が違うのかを体感するためのものです。
1.目を閉じて、深く息を吸い、吐く。もう一度、深く吸って、吐く。
2.心の視線を胸のあたり——私たちが便宜上「魂がある」としている場所——に向ける。
3.目は閉じたままでも開けてもよいが、注意を常に胸の中心に向け続ける。
4.思考が浮かんできたら、すぐに注意を胸へ戻す。そのまま、頭ではなく「魂で」話を聴き、考えてみる。
(※ご自身でも実際にやってみてください)
実験のあと、チャットには反応があふれました。「胸に温かさを感じる」「内なる歓喜」「空気が濃く感じる」「涙が出た」「胸に痛みがある」。心臓が飛び出しそうに感じた人もいましたが、それも正常だとサマリナ氏は言います。これが、思考ではなく魂で聴き始めたときの違いです。
そして、涙や胸の痛みには意味があります。
それは、自分自身の声を長いこと聞いておらず、自分の真の欲求を満たしてこなかった証拠だというのです。
「胸に集中すると話が聞けなくなる」という人には、単に慣れていないだけ、と。この注意の移し替えを日常の中で続けること——それが、自分自身と触れ合い、人生の捉え方を別の方向へシフトさせる第一歩になります。
「途中で忘れて、頭で聴いていました」という書き込みへの返答も印象的でした。忘れたことに気づいて思い出せたなら、それでいい。忘れて、思い出して、実践する。忘れて、思い出して、実践する——必要なのはこれだけ。ある日突然、前触れもなく悟りが開けることはありません。定期的で体系的な実践だけが、認識の状態を根本から変えていくのです。
▲ 目次に戻る過剰ポテンシャルを下げ、移行期を生きる
「重要」だから、答えが聞こえない
「重要な質問があるのに、どこで答えを見つければいいのか分からない」という質問に、サマリナ氏は再び「魂」へと視聴者を連れ戻します。
すべての問いと答えは、私たちの中にある。答えが得られないのは、その質問があなたにとって「重要」すぎるから——そこに過剰ポテンシャル(過剰な重要性)が発生し、答えを聞き取る能力を含めたすべてをブロックしてしまうのです。
口先で「どうでもいい」と唱えるのではなく、感じることを始める。魂と触れ合うとき、静けさと平穏が訪れます。
システムは私たちを常に急き立てるように作られていますが、このマトリックスは、私たちの霊的成長と目覚めのために用意された人工的なプラットフォームにすぎないのですから。
自分が今「どの次元」にいるかを知る目安
チャットからの質問に答える形で、サマリナ氏は分かりやすい目安を示しました。
恨み・怒り・心配・恐怖といったネガティブな感情が多く、刺激に対していつも通りの反応を繰り返している。注意の管理が難しく、外側から情報を取り込みながら、仕事へ行って帰って用事をこなすだけの、実質的に何も変わらない日々を生きている
——それが3次元です。
そこから抜け出し始め、ネガティブな状態が減ってきているなら、あなたは前進しています。「今日は3次元、明日から4次元」という明確な境界線はなく、揺り戻しを繰り返しながらの、段階的な移行なのです。
ワンネスの実践 ── 評価が消えるとき
意識が拡張してくると、すべてが一つの全体であることがわかり始めます。
サマリナ氏が提案したのは、こんな実験です。
急がず、落ち着いた状態で通りを歩きながら、行き交う人々を「自分の一部」という感覚で見てみる。空を見て、自分がこの空であり、この大地であると理解する。私たちは皆、一つの海から来たのだと。すると、評価とジャッジが消えていきます。
サマリナ氏自身の例も率直でした。彼女はタバコの煙を顔に吹きかけられるのが好きではありません。しかしそのとき、相手を全く違う目で見る——その人の中に自分自身を見て、一つの統一体(同じ源から来た存在/同じ海の一雫)なのだと捉える。
ただしこれは、「何をされても構わない」という骨抜きの容認ではありません。選ぶことはやめないが、相手への態度が変わる。怒りも恨みも苛立ちも、そこにはない。
誰かに怒り、恨みを抱くとき、私たちはその感情を外へ放射しながら、実は自分自身にダメージを与えており、それは後に心身症のレベルで身体の症状として現れます。——だからこの実践は、他人のためである以上に、自分のためなのです。
戦禍のさなかからの問いに
この回では、避けて通れない質問も投げかけられました。
「ウクライナで現在起きているトラウマになるような出来事について、魂は事前に知っていたのでしょうか」。
サマリナ氏の答えは短いものでした——「はい」。
私たちはこれらのシナリオを意味もなく経験しているのではなく、偶然は一切ありません。そして、過酷な状況の真っ只中にいながら、気づきを通してそれを受け止め、「この経験が何のためなのか観察し始めている」と報告してくる実践者たちを、一人や二人ではなく知っている、と。
2022年7月という時点でこの問いに向き合ったことこそ、この放送を「過渡期の記録」たらしめている部分です。
Q&A ── チャットの質問より
後半は、チャットに寄せられた質問への回答が続きました。主なやり取りを再構成してお届けします。
1振り子とマニピュレーター、どちらが有害ですか?
どちらが有害、とは言えません。目を覚ましている人にとっては、どちらも実際の害を与えられないからです。振り子(エグレゴア)はエネルギーレベルで存在し、システムの中に顕在化するもの。マニピュレーターはそのシステムの内側に存在するもの。目覚めていれば、見えているし、選べるし、意識的に関わるか関わらないかを決められます。しかし眠っているときは——振り子もマニピュレーターも、すべてが害を与えてきます。
マニピュレーターとは、「あなたに自分の意志を押し付け、あなたの本当の望みや目標から引き離し、彼らの思い通りに行動させようとする人」のことです。振り子があなたからエネルギーを吸い取るために、現実世界で直接あなたに接触してくる「システムの手先」のような存在とも言えます。
サマリナ氏が「どちらが有害か言えない」と答えた最大の理由は、有害かどうかは「あなた自身が目を覚ましているか(観察者でいるか)、眠っているか」次第だからです。
つまり、「あなたが目を覚ましてさえいれば、マニピュレーターの罠も振り子の影響も無力化できるのだから、常に自分自身の意識(注意)を中心に戻しなさい」ということを言っているのです。
2実践がうまくいき始めて意識が高まると、なぜ外側のネガティブな要素も強く活性化するのですか?
理由はシンプルです。古いフォーマットのエネルギーが、まだ私たちの中に多く残っているからです。かつて古いエネルギーの中で無意識に放射していたものの残響が、潜在意識のどこかに残った恐れ(「今うまくいかなかったらどうしよう」)として投影されてくるのです。怖がることは何もありません。気づきを通して、さらに前へ進み続けるだけ。一番大切なのは、「ほら、また悪いことが起きる」と自分で位置づけないこと——しがみつかず、恐れないことです。
3全能感の状態(何でもできる気がする!)から、古い抑うつ的な状態(やっぱり私には無理だ…)への激しいジェットコースター。これは他の人にも起きていますか?
起きています。原因は、いま進行している変容と、「感じる」知覚への切り替えに対する私たちの抵抗です。ここにいる皆さんは、おそらくこの肉体での波動上昇と意識の拡大という経験を、自ら選んで来たはずです。選んだのに、見事に忘れてしまった。地球では全人類を巻き込む変容が起きており、誰も無関係ではいられません。だから揺れ動きを経験するのです。気づいてください。そして、注意を管理することです。
49月が移行の最後の期間なのですか?
いいえ。「今すぐすべての扉が閉ざされる」というような概念はありません。移行の機会が徐々に少なくなっていくのは確かです。変化がより激しくなっていくため、大きく遅れをとった人が急に望んでも、その激しさに耐えられなくなる——そういう問題であって、「9月に門が閉ざされ、間に合った人だけが入れた」というようなことは起こりません。
5魂の道のりに、終着駅はありますか?
ありません。そこがポイントです。私たちはそもそも不死の魂であり、あらゆるものの中で生き、遊んでいるのですから。
6猫が一晩中鳴いて眠れません。
猫についても、意図を設定することができます。コツは、「猫が黙る」ではなく、「私の家の中は静かである」「猫は落ち着いている」と設定すること。実際にこの方法を試した参加者から、三つ編みが機能して5日ほどですべてがその通りになった、という報告が届いているそうです。ちなみに「猫が私の現実に影響を与えているのでは?」という追加のコメントには——「いえいえ、あなたが自分で引き寄せたのです。過剰ポテンシャルなしに自分の空間に静寂を作り出す練習のために」と答えています。
ペットが騒ぐ、隣人がうるさい、家族が邪魔をしてくる……そんな時、「あいつのせいで私の現実がめちゃくちゃだ!」と相手を責めている間は、あなたは完全にシステムの中で眠っています。
あなたの現実を邪魔できる人は誰もいません。そのイライラする状況は、あなたが「力技で相手を変えようとするのをやめ(過剰ポテンシャルを手放し)、どんな状況でも自分の心と空間に静寂を創り出す(意図する)」という練習をするために、あなた自身が用意した練習問題ドリルなのです。
7職業での実現のために意図の三つ編みを実践して2ヶ月になりますが、何も起きません。
やり方はこうです。ニュートラルな状態——気づきの中心に入り、三つ編みをアクティブにして、「私はこの仕事をしている。私はそれが好きだ」と自分を想像するか、言葉にする。インスピレーションの高い波動を繋いで、1分間ほどで設定します。
うまくいかない理由は主に三つです。
第一に不信感——「やってるのに結果が出ない、動揺している」なら、実際には何も実践していないのと同じです。待つ必要はなく、望むものを設定する権利をただ自分の手にすればいいのです。
第二に、そもそもそれがあなたの仕事ではない可能性。
第三に過剰ポテンシャル——「こうなればいいな」と願っている段階では、それはまだ目標ではありません。願望の段階のものは実現化しないのです。
8「妻になりたい」という目標のために、「愛する人と暮らしている」と想像してもいいですか?
特定の人を思い浮かべているなら、やめておきましょう。それはその人(の意志)への影響になってしまいます。「私は、私を愛してくれる愛する夫と一緒に暮らしている」と、人を特定せずに設定するのは構いません。そして何より、他の誰かに依存せず、まず自分自身を幸せにすること。そのときこそ、望むことが実現します。
9どうすれば、嫌な出来事(トラブル)が起きても、動揺せずに「軽やかに(余裕で)」受け流せますか?
それを「トラブル」と位置づけている限り、簡単に迎えることはできません。思い出してみてください——「あんなこと、起きなければよかった」と思っていた出来事を、しばらく経ってから「あれが起きて本当によかった」と振り返った経験はありませんか。メダルには二つの面があります。もう一方の面を見るよう、自分をしつけるのです。
ここで効くのが、タフティの技術にある「利益の原則(邦訳本ではアドバンテージの原則)」です。出来事を「これは利益だ」と宣言し、この状況は自分に何を与えてくれるのか、何を学べるのかを熟考するのです。
熟考は、思考をぐるぐる回すこととは違います。テーマを発展させながら自分で問いに答えていくと、答えが見つかる——そして出来事にこうやって焦点を合わせるほど、ネガティブと位置づけていたものから早く抜け出せ、人生からそうしたシナリオが減っていきます。
渡し守たちの2022年
最後に、冒頭で予告した「この放送の位置づけ」を、もう一段深く掘り下げておきます。
2022年7月。ロシアではウクライナでの紛争から約5ヶ月、社会は恐怖と怒りと不確実性——サマリナ氏の言葉を借りれば「古い世界が目の前で崩壊している」時期でした。日本でも同じ月、まさか誰も起きるとは思っていなかった衝撃的な事件が起き、世界中の人々の注意がネガティブなニュースの渦に飲み込まれていました。
かと思えばその一方で日本のスピリチュアル界隈は「風の時代」への移行を明るく希望的に語っていた頃でもあります。同じ「時代の転換」を、場所によって「祝祭」として、あるいは「崩壊のさなかの切実なサバイバル」として語っていた——この対比は記憶しておく価値があります。
「どうやってお金を引き寄せるか」を呑気に語っている場合ではなかった。目の前の悲惨なニュースに釘付けになった人々を、魂という究極の観客席へ引き戻すこと——それがこの時期の公開放送の役割だった。
そしてこの年、発信のかたちも変わりました。ゼランド氏が主な発信の場をテレグラムへ移したのは2022年3月。彼はのちのニュースレターで、この数年間VKとテレグラムの読者とともに「新しいトランサーフィンのテクニック」に取り組んできたと明かしています。トランサーフィンは全員向けの知識ではなく、タフティはさらにそうではなく、その先の知識はまったく全員向けではない——「私は全読者の3%のために書いているのか? まあそれでもいい」と。物質的な引き寄せから、変容・再生・進化へ。発信内容の次元が引き上げられた分だけ、受け手の場所も、開かれた広場から、準備のできた読者が集まる場へと移っていったのです。
興味深いのは、実践の現場が理論書に先行していたことです。ゼランド氏はタチアナ氏について、彼女は5年ほど前からこれらすべてを語り始めていたが、自分を含め多くの人はその重要性に気づいていなかった、と後に認めています。彼女は純粋な実践家であり、ゼランド氏自身が彼女のクラスをすべて受講して学んでいた、とも。
『タフティ2』も『セルフ・トランサーフィン』もまだ存在しなかった2022年に開かれたこの放送は、いわばのちに体系化される知識の、最前線の先行実践だったのです。
ゼランド氏はこの移行期における自分たちの立ち位置を、こう定義しました——自分とタチアナ氏は教師ではなく「パロムシク(渡し守)」である。何も教えはしない。ただ、「あなた自身ですべてがうまくいく対岸」へと皆を渡しているだけだ、と。崩壊していく古い岸から、新しい書籍という対岸が姿を現すまでの間、乗客を乗せて水面を渡り続ける——2022年の公開放送とは、その渡し船の上から届いた声でした。
結び ── 過渡期の声を、いま聴き直す
「魂のシナリオ」というテーマは、一見すると目標達成のトランサーフィンから遠く離れた、異色のスピリチュアル講話に映るかもしれません。しかし時系列の中に置き直せば、これは知識が「現実の操縦」から「自分自身の変容」へと舵を切る、まさにその瞬間の記録です。
記憶を持たずに生まれてくるのはゲームの条件——しかし、眠らされたままでいることは受け入れなくていい。注意を管理し、魂で聴き、忘れては思い出して実践する。4年前の放送でありながら、ここで語られたことの多くは、その後の書籍でかたちを得て、いま私たちの手元にあります。過渡期の声を聴き直すことは、知識がどこから来て、どこへ向かったのかを立体的に捉えることでもあるのです。
その後の知識の全体像は公開放送「トランサーフィン ── 現実を変え続けてきた20年」で。「選択」から「設定」への実践的な使い分けはウェビナー「タフティのテクニック:人生のさまざまな領域での使い方」をどうぞ。
忘れて、思い出して、実践する。
目覚めは、その繰り返しの先にある。
魂のシナリオは、目を覚ましたキャラクターの手の中で書き換えられていきます。
