なぜ、いつも同じところで「眠って」しまうのか?──あなたを眠りへと引き戻す、タフティの「夢のマーカー」

タフティ

なぜ、いつも同じところで「眠って」しまうのか?
──あなたを眠りへと引き戻す、タフティの「夢のマーカー」

Маркеры сновидения: что это такое и откуда они берутся?

tserf.ru + YouTube動画(2024年10月4日) / タチアナ・サマリナ

タフティを読んだ方なら、「思考マーカー」という言葉には見覚えがあるかもしれません。
何か小さな前進が起きたとき、
「これは本当だ」「確かに、現実は動いている」
と、その出来事に「しおり」を挟むように確認する技術です。
今日、お届けするのは「夢のマーカー」についてです。
思考マーカーと名前は似ていますが、同じものではありません。
夢のマーカーは別名、「眠り」のマーカーとも呼ばれます。
トランサーフィンやタフティでは、夜、眠っているときに見る夢とは別に、私たちが目を開けたまま、いつもの感情や思考に引っぱられ、出来事に自動的に反応している状態もまた、「眠り」として扱っています。
その眠りへ落とす「スイッチ」のように働くのが、タフティ2で登場する「夢のマーカー(Маркеры сновидения)」です。
思考マーカーが、「ほら、実際に前へ進んでいる」と、すでに起きた変化を確認するものだとすれば、
夢のマーカーは、「ほらね、やっぱり私はダメなんだ」「やっぱりこうなるんだ」と、古い思い込みの中へ再び自分を引き戻してしまうもの。
同じ「マーカー」という言葉でも、こちらは私たちがどこで自動反応に戻り、どこで眠ってしまうのかを示す印なのです。

目覚めるためには、まず「自分を眠らせているもの」を見分けられるようにならなければいけない。
トランサーフィンセンターのこの記事は、そこから始まります。

眠りに落とすもの——それが「夢のマーカー(Маркеры сновидения)」です。
あなたを縛り、制限し、眠りに引きずり込む、ネガティブな思い込み。ヴァジム・ゼランドが『タフティ・ザ・プリーステス2 出来事のマスターとなる』で与えている定義です。

本ページは、トランサーフィンセンターの公開記事と、タチアナ・サマリナによる解説動画(2024年10月4日)を翻訳・再構成したものです。
「それは何か」だけでなく、どこから来るのかなぜそんなに強いのか、そしてそれをどう自分の側に引き寄せるのかまで語られています。

「夢のマーカー」とは何か

トランサーフィンセンターの公開放送における質疑応答や、チャット欄を通して寄せられる
「先延ばし」
「怠惰(やる気が出ない)」
「何かを始められないこと」
という声に対して、タチアナ・サマリナは、それが自分を眠りに落とす強力な夢(眠り)のマーカーだと述べています。

目覚めるためには、あなたを支配し、眠りに引きずり込むマーカーを見極める(見る)ことを学ぶ必要があります。
ヴァジム・ゼランドは著書『タフティ・ザ・プリーステス2 出来事のマスターとなる』の中で、次のような定義を与えています。

マーカーとは、あなたを縛り、制限し、眠りに引きずり込むネガティブな思い込み(設定)のことである。

ヴァジム・ゼランド『タフティ・ザ・プリーステス2 出来事のマスターとなる』より(トランサーフィンセンター公式記事内の引用)

簡単に言えば、マーカーとは、あなたが抱えている疑問(問題)や、あなたがその中で生きている、あるいはあなたの身に降りかかる問題のある状況のことです。

見覚えのある、フレーズ

「またダメだったじゃないか!」
「これからどうやって生きていけばいいの!」
「人にどう思われるだろう?」
「あなたは〜すべきだ!」
「私が悪いんだ!」

——これらは多くの人にとって馴染みのあるフレーズでしょう、とサマリナ氏は言います。

こうした言葉を耳にしたり、自分の中に浮かべたりした瞬間、「怒り」「不安」「罪悪感」など、その言葉と結びついていた感情(押し付けられた感情といっています)が自動的に立ち上がります。
そして、その感情に飲み込まれると、「また私が悪い」「やっぱり無理なんだ」「どうしてあの人は」と、お馴染みの反応をし、そしてその反応に基づいた行動パターンを取り始めます。
そのとき私たちは、「いま自分が外からの刺激に対して、ただ『条件反射』的に動いている」ということさえ見えなくなっています。
考えて選んでいるつもりでも、実際には、以前から組み込まれていたパターンを自動再生している。
タフティでいう「眠り」とは、こういう状態です。そこにあなたの肉体はあっても、「あなた」はいません。

NOTE ── 「感情」ではなく、「押し付けられた感情」

原文が「事実上あなたに押し付けられた(фактически навязанных вам)」とわざわざ断っている点に、この記事の視点が表れています。

マーカーが作動したときに湧いてくる罪悪感や焦り、怒りは、あなたが選んで抱いた感情ではありません。フレーズを引き金にして、あらかじめ仕込まれていたプログラムが再生されている——原文はそう見ています。

ここで言う「眠り」の詳しい仕組みについては、起きているのに、眠っている?──トランサーフィン&タフティ「眠り」の正体と、目を覚ますべき理由を参照してください。

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動画 ── サマリナ氏による解説

以下の動画で、タチアナ・サマリナが夢のマーカーについて、それがどのようにアクティブになる(作動する)か、そしてその影響を自分の有利になるよう転換するにはどう対処すべきかを語っています。

内容は記事本文とほぼ重なりますが、動画にだけ入っている一節があります(後述の「ユーモアについて」のNOTEで扱います)。

Маркеры сновидения: что это такое и откуда они берутся?
タチアナ・サマリナ ── 2024年10月4日
再生できない場合は YouTubeで視聴 →
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どこから来るのか ── システム、振り子、そして子供時代

これらのマーカーはどこから来るのでしょうか?
それらは、私たちが生きているシステムやシナリオ(台本)によって押し付けられます。多くのマーカーは、私たちがその影響下にある振り子から、外部からもたらされます。

Маятник рода
一族(血筋)の振り子

その中には、あなたの家族、両親、親戚が含まれる一族(血筋)の振り子もあります。
まさにこの振り子(エグレゴル)が、一人ひとりに大きな影響を与えているのです。

夫や妻、子供、両親といった親しい人々との関係が、しばしば最も難しいということは、あなた自身がよくご存知でしょう。

私たちはよく次のような言葉を耳にします。

「夫さえいなければ!」
「彼女があんな態度をとらなければ!」
「彼がテレビばかり見ていないで、私たちが一緒に同じ方向へ進んでいれば、私は幸せだったのに!」

このような「もし〜だったら…」という言葉や、他人に対する非難は、概して多いものです。
しかし、私たちの親しい人々が目覚めのプロセスにおいて私たちを助けてくれているということに気づいている人はほとんどいません。

それと同時に、多くのマーカーは、まさに子供時代に——親や教師といった「身近な大人たち」の背中を見て育つなかで、彼らのネガティブな思い込みを、自分の脳内OSへ無意識のうちに「インストール」してしまったものとも言えます。

NOTE ── これは、家族を責めるための話ではない

なぜ、数ある振り子の中で「一族」なのか? それがどう「目醒め」と関係するのか?
「夢のマーカーが作られる時期(時間)」と、「作動する場所(空間)」の両方に、家族や身近な大人の存在があるからです。

夢のマーカーとは単なる「嫌な人から言われた嫌な言葉」ではありません。たとえば、
「女の子(男の子)なんだから」
「お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから」
「うちはお金がないんだから我慢しなさい」
「そんなことして何になるの? もっといいことしなさいよ」
「あなたは昔からそうなのよ」
こういうものを、30歳や40歳になって初対面の人から言われても、大抵は「は?」「何この人」で終わります。

しかし、自分がまだ世界の仕組みも、自分という人間もよくわかっていない子どもの頃から繰り返し聞いていると、それは「一個人の単なる私見と意見」ではなく、
「世界とはそういうもの」
「私はそういう人間」
「こうしなければならない」
という、前提になってしまいます。それが記事の中で述べられていた、多くのマーカーは子ども時代、そばにいる人たちの影響のもとで獲得される、ということです。

そして大人になったあとも、親・夫婦・子どもなどは日常的に距離が近い関係です。
つまり一族は、
・マーカーが作られやすかった場所である
・そのマーカーが何度も再起動されやすい場所でもある
その両方を満たしているのです。

たとえば子どもの頃、「あなたは本当に自分勝手なんだから」と言われ続けた人がいるとします。
大人になってから家族に、「あなたは自分の好きなことしかやらないね」と何気なく言われた瞬間、
「なんか責められた」
「私が悪いのかな」
「私って自分勝手なんだ」
が一気に起動するのです。家族が夢のマーカーを「作った」わけではありません。
すでにあったマーカーに、家族の一言が触れたのです。

「親しい人が目覚めを助けてくれる」とは、スピリチュアル界でよく言われる「魂を成長させてくれるありがたい人です」ではありません。
距離が近い人が目覚めさせようとしているわけではなく、どこで眠ってしまうのかが、隠しにくい。ということです。
たとえば職場の人に腹が立ったときなら、「仕事だから」とスルーできたりします。知らない人なら、その場を離れればいい。でも家族は違います。
・毎日会う(しかも生まれたときから長時間)。
・同じことが繰り返される。
・無自覚にお互いの地雷を知っている。
ですので、「またそれ!」「どうして毎回こうなの!」「この人さえ変われば!」のパターンが出やすいのです。

そして、まさにこの「また」が重要なのです。
「また腹が立った」ではなく、
「私は、この場面になると、毎回ほぼ同じ感情に入り、ほぼ同じことを考え、ほぼ同じ反応をしている」
ここまで見えたときに、初めて、「あれ? 私は今、何か決まったプログラムを再生してない?」ということに気づくのです。これが「目覚めを助ける」ということです。

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なぜ、こんなに強いのか

マーカーが強く影響するのは、あなたが自分のネガティブな人生経験によって常にそれらを裏付けて(確認して)いるからでもあります。

何か悪いこと、不快なことが起こると、あなたは声に出して、あるいは心の中でこう言います。

「ほらね! やっぱりそうじゃないか!」

マーカーは通常、あなたの特定の感情を刺激する(揺さぶる)ような状況でアクティブになります。
例えば、子供の頃に母親があなたに「あなたは女の子なんだから、女の子らしく適切に振る舞いなさい」と言っていたとします。誰かや何かがあなたにそれを思い出させるとすぐに、マーカーがオンになり、あなたは罪悪感を抱き始め、眠りに落ちてしまいます。

車のハンドルを握ると、マーカーが現れるんです!

公開ミーティング「アクティベーターで目覚めよ!」参加者の書き込み(トランサーフィンセンター公式記事内での紹介)

これは非常に示唆に富んだ例であり、多くの人が共感すると思います——とサマリナ氏は言います。
車を運転しているときの自分を観察してみてください。実際、路上には眠りに落ちる理由(きっかけ)が信じられないほどたくさんあります。

NOTE ── ハンドルを握ると、人が変わる理由

「車のハンドルを握ると、マーカーが現れるんです!」
車を運転しない人には、少しイメージしづらいかもしれません。しかし、「車を運転すると人が変わる」という話なら、聞いたことがあるのではないでしょうか。
普段は穏やかな人なのに、前の車が遅いと急に腹を立てる。割り込まれると、必要以上にカッとなる。信号に引っかかっただけで、妙にイライラする。

ここで注意したいのは、前の車や赤信号そのものが「夢のマーカー」なのではない、ということです。同じ出来事が起きても、まったく気にしない人もいるからです。では、何が起きているのでしょう?
たとえば、車に割り込まれた。それ自体は、ただの出来事です。ところが、その出来事が自分の中にある、
「私は軽く扱われる」
「人に邪魔されるのが許せない」
「自分の進路を妨げられてはいけない」
といった古い設定に触れた瞬間、マーカーが作動します。すると、怒りや焦りが立ち上がり、そこから先はほとんど反射的に、
「なんだよ!」「ふざけるな」「やっぱりこういう奴がいるから!」と反応していきます。タフティでいう「眠り」は、まさにこの部分です。

つまり、出来事が生じる→もともと自分の中にあった夢のマーカーに触れる。→決まった感情が起動する。→いつもの反応が始まる。→自分が反応していることさえ見えなくなる。という流れです。
路上には、「待たされる」「抜かされる」「邪魔される」「思い通りに進めない」「危険を感じる」といった、人それぞれのマーカーに触れやすい出来事が次々と起きます。だから、普段は表に出てこないマーカーまで見つけやすいのです。

マーカーの例はいくらでも挙げることができます。概して、私たち一人ひとりが持っているこれらのネガティブな思い込みは、一つや二つではなく、はるかに多く存在します。
いわば、ざっと見渡しただけで自分の中に見つかるマーカーの数に、あなたは驚くかもしれません。多くのネガティブな思い込みは心の奥深くに隠れており、それらをまだ表面に引きずり出す必要があります。

しかし、焦って落ち込んだり、落胆したり、「私は絶対にこのマーカーから解放されないんだ! こんなにたくさんあるなんて!」という思考に屈したりしないでください。

単に気づくだけで剥がれ落ちるマーカーもあれば、フックのようにしつこく引っ掛かったままのマーカーもある。

ヴァジム・ゼランド『タフティ・ザ・プリーステス2 出来事のマスターとなる』より(トランサーフィンセンター公式記事内の引用)

自分自身、自分の感情、そして行動に対する気づきを持った(意識的な)態度は、あなた個人のマーカーを洗い出すのに必ず役立つはずです。

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マーカーは、悪ではない

これらのネガティブな思い込みは、全人類を苦しめようとする何者かの発明品のように思えるかもしれません。
しかし逆なのです。

マーカーは、あなたが眠りに落ち、気づきを失う状況をあなたに示してくれています。
ですから、それらをあなたの目覚めのアクティベーター(起動スイッチ)にしてください!

例 ── 夫がゲームをしている

例えば、夫がコンピューターゲームをしているとあなたが腹を立て始めることを知っているとします。

その瞬間に目を覚まし、気づきを持って(意識的に)怒りを別の感情に置き換えてください。
彼があなたに構っていない(注意を向けていない)ことを喜び、友達に電話したり、本を読んだり、お風呂に入ったりできるのだと考えましょう。

※これはポジティブに考え直そう、という話ではありません。
夫がゲームをする→自分の中の何かに触れる。→「またゲーム」「私よりゲームが大事なんだ」「どうして一緒に○○してくれないの」と、いつもの反応が立ち上がる。→ここでマーカーが作動したことに気づく。

大切なのはその次です。タフティがここで言っているのは、「ゲームをする夫を、好きになること」ではありません。まして、「本当は嫌だけど、ありがたいと思いましょう」でもありません。
「私はいま、この人を変えようとして、注意を全部ここに持っていかれている」と気づいて、「相手が何をしているかに、自分の状態を決めさせなくてもいい。その時間を自分のものとして使う選択肢もある」と「注意」を自動反応から引き剥がすことです。
相手に預けていた注意を、自分の側へ戻すこと。つまり、夢のマーカーとは、「ここから先、自動運転に入りますよ」という警告ランプでもあり、マーカーに気づいて、反応を続行するのではなく、選択できる地点へ戻ることをここでは伝えているのです。

NOTE ── ユーモアについて(動画にのみ登場)

先ほどのゲームをする夫と夢のマーカーのエピソードですが、公式記事には書かれておらず、動画(2024年10月4日)でのみ語られている一節があります。

「状況に対して悪意なく笑うこともできます。声に出さず、せめて心の中だけでも。
なぜならユーモアは、ネガティブな感情の素晴らしい代替手段であり、過剰ポテンシャルを引き起こさないからです」
——とサマリナ氏は付け加えています。

「悪意なく」がポイントです。ここで相手を馬鹿にして、「またこのバカ、ゲームやってるよ(嘲笑)」であるなら、たとえ表面上は笑っていたとしても依然として注意は100%夫に向いていますし、怒り・優越感・敵意(過剰ポテンシャル)の映画の中にいます。
「夫がゲームしてくれて嬉しい! 自由時間最高!」と無理やり言い聞かせるのも内的意図の頑張りで過剰ポテンシャル発生です。
「私、昨日『もう気にしない』って言ったのに、ゲーム起動音だけで0.2秒で怒ってる。反応速すぎるだろ(笑)」
相手を笑うのでもなく、状況の妙さや、自分の自動反応のパターンに笑うのは、自分を責めず、相手も責めず、「プログラムが起動した現象」を面白がって観察することなのです。

私たちの人生に偶然はなく、世界は私たちに罠を仕掛けているわけではありません。
マーカーは悪でもなく、あなた個人の欠点でもありません。それらは私たちが白昼夢から目覚めるのを助け、結果としてより高い気づきを獲得し、スピリット(Дух)を成長させるのを助けてくれるシグナルなのです。

そしてまさにこれこそが、私たち一人ひとりの今の肉体を持って生まれた(今生での)主な目的なのです。自分自身を思い出し、自分の本質と能力に気づき、まさにあなたが望むように自分の人生を構築すること。

NOTE ── スピリット(Дух)と魂(Душа)は、同じではない

ここでいう「スピリット(Дух)」は、リアリティ・トランサーフィンでこれまで使われてきた「魂(Душа)」とは異なります。

近年(2024年頃から)のゼランドは、私たちの本来の正体を Дух(スピリット) と呼んでいます。
一方、身体・魂(Душа)・理性を合わせた「この人生での私」——ざっくり言えば「この人生におけるキャラとしての私」——を、アバターと呼びます。魂(Душа)は、本体であるスピリット(Дух)が、この人生に現れた一部です。

つまり、ここでいう「スピリットにおいて成長する」は、「嫌な経験を通じて魂を磨き、霊格を高めましょう」という話とは違います。

普段は、出来事に反応する「キャラとしての私(アバター)」を「自分そのもの」だと思っていますが、夢のマーカーが作動した瞬間に目を覚まし、それを「観て」いるわたし=スピリット(Дух)へ戻るということ。そうやって、「私は映画の中で反応させられているだけの登場人物ではなかった」と思い出していく。

「魂を磨く」のではなく、「本体に戻る」。そして、そこから人生を組み直すこと。肉体を持ってこの世界に生まれてきたのは「経験するため」だけではありません。ここで目覚めて、ここで使うために来たのです。

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EDITOR’S NOTE ── 編集ノート

二つのマーカー、同じ署名

当サイトでは以前、タフティのもう一つの技法「思考マーカー」を扱いました。
良いことが起きたら、その隣に「#確かに、これは本当だ#」と書き添えて留めていく——前進を確定させるための道具です。

今回の「夢のマーカー」は、一見すると正反対のものに見えます。片方は自分で使う道具、もう片方は自分に貼りついている病巣。名前に同じ「マーカー」が入っているのは、たまたまのようにも思えます。

しかし、原文をよく読むと、両者はまったく同じ一つの動作を指しています

маркеры сильны ещё и потому, что вы постоянно их подтверждаете
——マーカーが強いのは、あなたが絶えずそれを「確認」しているからでもある。

この「確認(подтверждение)」という語は、思考マーカーの説明で使われていたものと同じです。
思考マーカーが「すでに起こったことであり証明を必要としない事柄」を確認する道具であるなら、夢のマーカーもまた、同じ確認によって強化されている。「ほらね、やっぱり」は、#確かに、これは本当だ#と、文の構造がまったく同一なのです。

だとすれば、二つのマーカーは種類の違いではありません。
どちらも、「このタイムラインを、私の現在地として承認します」という署名スタンプです。違うのは、押している内容ではなく、誰が署名しているかだけ。

システム仕様対照表 ── 二つのマーカーの脳内メカニズム
→ 横にスクロールできます
STEP 思考マーカー能動・意図的に使うプログラム 夢のマーカー受動・自動で作動するプログラム
STEP 1出来事 望ましい微小な進展(証拠)の発生
・褒め言葉をもらった
・予期せぬ小さな幸運があった
・体重が減った
不都合な突発的出来事(罠)の発生
・ミスをして怒られた
・想定外の出費やトラブル
・他人のイライラにぶつかった
STEP 2脳内定着 肯定的な内容を「#」で挟んでロック
#これは本当だ。私の世界は良くなっており、私は価値ある存在だ#
「これは本当だ」「確かに」と、主体的に宣言
否定的なプログラムに自動で合意しマーク
#ほらね、やっぱりダメだった。どうせ私は何をやってもうまくいかない#
「ほらね」「やっぱり」「どうせ」と、受動的に承認
STEP 3状態 「成功した創造主(所有者)」のステートキープ
「世界は私の思う通りに動いている」という、深くリラックスした静寂(調和・ラーダ)
「無力な犠牲者」のステート陥落
体に力が入り、焦り・怒り・悩みの脳内おしゃべりに、注意を完全に奪われる
ベクトル 上昇 ── 現実を望むタイムラインへスライドする 下降 ── 不都合な現在のコマに、ループ固定される

システムが署名し、あなたがそれに同意しているとき、それは諦めのしおりになります。
あなたが自分の意思で署名しているとき、それは前進のしおりになります。

思考マーカーの記事で、夢のマーカーを「他人から貼りつけられ、自分自身で無意識に『合意』してしまったことで内側に居座り続けている否定的な思考プログラム」と書きました。
この「合意」こそが、署名です。他人が書いた文面に、自分の手でサインをしてしまっている。そして原文が言うように、その署名は一度きりではなく、ネガティブと感じる事が起きるたびに更新されています。

そう読むと、この記事が「マーカーは悪ではない」と繰り返す理由も見えてきます。
問題は、あなたの中にスタンプ機能があることではありません。むしろそれは、思考マーカーが使うのとまったく同じ機能です。
問題なのは、何に「そのとおり」と署名しているのかを見ないまま、自動的にサインを続けていること。

だから、この技法は「ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換える」ことではありません。
まず、署名する前に文面を見ることです。
「私はいま、何に『やっぱりそうだ』と言おうとした?」
その瞬間、ずっと自動更新されてきたマーカーは、初めて自分の目の前に現れます。
ヴァジム・ゼランドが「気づくだけで剥がれ落ちるマーカーもある」と書いているのは、おそらくそのことなのでしょう。

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結び ── 「どこから来るのか」の答え

この記事が問うているのは、二つです。
夢のマーカーとは何か。そして、それはどこから来るのか。

その多くは、最初から自分で選んだものではありません。
システムやシナリオ、振り子。
家族や身近な人たち。
とりわけ、まだ「自分とは何者か」さえよくわからなかった子ども時代に、私たちはさまざまな言葉や前提を受け取ってきました。

しかし、夢のマーカーが強く残り続ける理由は、どこから来たかだけでは説明できません。
何かが起きるたびに、「ほらね、やっぱり」「やっぱり私はこうなんだ」「結局、いつもこうなる」
と、過去の設定にもう一度「その通り」と返してしまう。

とはいえ、夢のマーカーを見つけることは、過去の原因探しをすることではありません。次にそれが作動した瞬間を、見逃さないこと。
「いま、何に反応した?」「私は、何を『やっぱりそうだ』と確認しようとした?」
そこに気づけたとき、マーカーはもう、ただあなたを眠らせるだけのものではありません。
自分がどこで眠りに戻るのかを知らせる、目覚めの合図に変わります。

「ほらね、やっぱり」
——その言葉は入口です。
あなたを眠らせていたマーカーは、
見つけた瞬間から、目覚めるための合図に変わります。

Crossover Dimension : HEH

出典:トランサーフィンセンター公式サイト「Маркеры сновидения: что это такое и откуда они берутся?」および同センター公式YouTube動画「Маркеры сновидения: что это такое и откуда они берутся?」(2024年10月4日/タチアナ・サマリナ)より翻訳・再構成。
記事中のゼランド氏の定義および引用は、いずれも上記公式記事内で『タフティ・ザ・プリーステス2 出来事のマスターとなる』からの引用として提示されているものです。
原記事に含まれる実践プログラムの案内部分は、当サイトの方針により割愛しています。
本ページは非営利・無償の資料アーカイブです。

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この記事を書いた人

トランサーフィン/タフティのロシア語一次ソースを辿り、誰でも原典へ還れる知のインフラ〈Heh〉をつくっています。
源泉と日本語のあいだに立ち、消費されて終わる「知」ではなく、知から、命(ち)へ。
その道の先で、原典と人生が交差することを願っています。
noteではこのサイトのBackstage的なものを発信しています。→https://note.com/hip_raven7504

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