実践・ワーク
人生にも「クリーンインストール」を
──朝の10分で古い設定を書き換える
『エネルギー・メッセージ』
前回の記事「「放射」とは何か」では、正しい放射が、成功を収め、目標を実現し、内なる調和を保ち、幸せで充実した意識的な人生を創造するための、トランサーフィンの最も強力なツールの一つであることを見てきました。
放射の”質”が人生を決める。
そう言っても過言ではありません。
そして、「新しい時代」におけるトランサーフィンの大前提「意図よりも『状態』がすべてを決める」にとっても、「放射」の質を整えることが、今もっとも重要視されているプロセスなのです。
そこで登場したのが、今回お届けする「エネルギー・メッセージ」です。
もう一度、簡潔に繰り返します。放射とは、あなたが放ち、周囲の人々と共有する、エネルギー、感情、気分のことです。
そして、必ず次のように尋ねられます。
では、どうすれば特定の質のエネルギーを放射し始めることができるのでしょうか?
どうすれば成功、豊かさ、軽やかさ、喜びの状態に入り、それを自分の中に保つことができるのでしょうか?
その問いへの、具体的な答えのひとつが——「エネルギー・メッセージ」というテクニックです。
エネルギー・メッセージとは何か
エネルギー・メッセージとは、あなた自身——つまりあなたの魂、理性、肉体に対する呼びかけであり、あなたの新しい内面的な設定と、ポジティブな思考フォーム(特定の望ましい方向に向けて、エネルギーを吹き込まれた設定プログラム)です。
これは、愛、お金、勝利、健康、美しさ、創造的な成果、あるいはビジネスでの成功など、自分が得たいと望むものに向けて、自分自身を素早くチューニングし、プログラミングするための、非常に効果的な手段です。
このようなメッセージは、あなたが正しい状態(※外側の何かに振り回される“台本キャラ”の眠りから覚め、現実を創造する『スピリット(創造主)』の席に座っている状態)に入り、そこから行動を始め、根本的に新しい質のエネルギーを世界に放射し、それによって外的意図の作用を強化するのを助けます。
エネルギー・メッセージを、「アマルガム」と混同しないでくださいと、はっきり注意が添えられています。それぞれの役割と仕組みが異なるのです。
それは、アマルガムが「世界の鏡」に働きかけるのに対し、エネルギー・メッセージは「自分自身の内側(魂・理性・肉体)」を根本から再プログラミングする、という違いです。
アマルガム
アプローチ対象:世界の鏡
特徴:「私の世界は私を完璧に気遣ってくれる」といった、短く強力な設定用の公式言語です。朝の「コップ一杯の水」の技術などを併用しながら、世界の鏡に向けて定期的に投げかけることで、自分の世界の層を安全で好ましいものに形作っていきます。
エネルギー・メッセージ
アプローチ対象:自分自身(魂・理性・肉体)
特徴:単に言葉を口先で唱えるアファメーションではありません。自分の「状態(ステータス)」を書き換え、古い3次元の制限プログラムを解除して自らを高い波動にチューニングします。
エネルギー・メッセージの最大の利点は、驚くほど速い結果だと言われます。
文字通り最初の日から、最初の変化に気づくでしょう。自分の内面的な状態、気分、さらには体調がどのように変化するかを感じるはずです。おそらく、エネルギー、活力、そして力が湧き上がってくるのを。
そして、あなたの状態の変化に続いて、あなたの人生全体も変わり始めるのです。
実際のメッセージ ── 読者への贈り物として
トランサーフィンセンターの記事には、読者への贈り物として、効果的なエネルギー・メッセージの設定文が1セット紹介されています。
「吐く息」で空間に放ち、「吸う息」で細胞にインストールするという、新時代のトランサーフィンに基づいた美しいメッセージです。
これを使うことで、成功に向けて自分を再プログラミングし、意図の実現を加速させることができる、と。明日の朝からすぐに使えます。
どのように取り組むのか ── 7つのステップ
- 朝の時間帯に、実践のために10〜15分を確保します。
この10分を見つけるのは、それほど難しくありません。朝一番からその日の成功に向けて自分をプログラミングするために、目覚まし時計を少し早くセットするだけで十分です。 - メッセージを、紙に書き写します。
専用のノートに書き写すのが最適です。これらの言葉にあなた個人のエネルギーを込め、メッセージの効果を高めるために、まさに手書きで行うのです。
(※手書きすることで、書く瞬間にあなたのパーソナルなエネルギーがその言葉に宿り、接続ポートが開きやすくなります。) - 鏡の前に立ち、顔を上げて、鏡に映る自分に微笑みかけます。
(※この微笑みは、エゴや理性の「本当に効果があるの?」という不安や支配欲求(重要性)を沈黙させ、リラックスした「創造主(スピリット)」のステータスに入るための起動スイッチになります。) - 自分の目を見つめながら、メッセージを読み始めます。
各フレーズを息を吐きながら発音し、フレーズが終わったら深く息を吸ってください。 - 息を吐きながら、これらの言葉があなたの「魂」に伝わり、あなたの「理性」や潜在意識に残っていく様子を想像します。
(これにより、古い3次元の制限プログラムが静かに上書きされていきます。) - 息を吸いながら、唱えた言葉のエネルギーが、全身の肉体、そしてすべての細胞(DNA)の隅々まで満ちていき、完全に吸収・インストールされていくのをリアルにイメージします。
- すべての言葉を味わい、エネルギー・メッセージを自分の中に通してください。
(※美味しいお茶を一滴ずつ堪能するように、言葉の響きをハートや細胞の一つ一つで「美味しく味わう」ことが、インストールを成功させる最大の秘訣です。)
鏡に映る自分に微笑むことに「嫌だ、気持ち悪い、恥ずかしい」と感じる人もいるかもしれません。その場合は無理に微笑む必要はありません。
なぜ、「嫌だ、気持ち悪い、恥ずかしい」というような拒絶反応が起こるのでしょうか。理由は主に二つあります。
①エゴ(振り子とコードが繋がった低次の眠っている自分)や理性の抵抗
鏡の前で自分自身を見つめ、魂やスピリットと繋がろうとする行為は、眠ったままでいたいエゴや理性にとって、「未知の領域であり、主導権を奪われる危険な行為」に映ります。そのため、エゴや理性は「何やってるんだ、バカバカしい」「早くいつもの作業に戻れ」とあなたに囁き、「むず痒さ」や「嫌悪感」といった物理的な抵抗を起こさせて、ワークを止めさせようとするのです。
②振り子/システムが植え付けた「自己否定(比較・ジャッジ)の罠」
私たちは子供の頃から、振り子/システムが作った「理想の美しさ」「成功者」といった人工的な基準を刷り込まれ、常に自分と他人を比較するように飼い慣らされています。そのため、鏡で自分を見た瞬間に、内なる批判家(エゴ)が自動的に「ここがダメ、あそこがダメ」「完璧じゃない私は微笑む資格がない」とジャッジを始めてしまいます。「ありのままの自分を受け入れない(自己否定)」からこそ、微笑むのが気持ち悪くなるのです。
「気持ち悪い」と感じるままで無理に微笑んでも、世界の鏡には「無理をしている歪んだ波動(緊張や重要性)」が反射されるだけです。そのため、次の2ステップをお勧めします。
ステップ1:「気持ち悪い」と感じる自分をただ眺める
鏡を見て「うわ、気持ち悪いな」と思ったら、その感情を否定したり、無理にポジティブに変換しようとしたりしないでください。
ただ一歩引いて、「あ、今私のエゴが、変化を怖がって必死に抵抗しているな」と、実験を見るかのように観察者の視点で眺めます。これだけで、嫌悪感というプログラムとの同一化が解くことにつながります。
ステップ2:微笑む代わりに「無表情、ノー・ジャッジで自分の目を見つめる」
微笑みに抵抗を感じるのであれば、最初は無表情のままで構いません。ただ、鏡の中の自分を「良し悪し」で評価(ジャッジ)するのを完全にやめて、「この地上を健気に生きている、私の器」として、静かに、深くその瞳を見つめてください。
「私は今日もここに存在している」という事実だけを、ただ静かに認めます。
タチアナ・サマリナ氏は、この最初の抵抗(気持ち悪さ)について、「これは単なる理性の抵抗の閾値(ある現象や判定が変わる境目となる値)であり、ここをただ静かに通過すれば、抵抗は消え去る」と教えてくれています。
毎日静かに自分を見つめ、エネルギー・メッセージを呼吸と共に全身に染み込ませていくと、ある日、エゴや理性の抵抗が静まり、内側から「ああ、私は私のままで完璧にユニークな存在なんだ」という深い安心感が湧き上がってきます。
その時、鏡の自分に向かって、無理やりではなく、心の底からフッと自然にこぼれ落ちる静かな微笑みこそが、あなたを「創造主のステータス」へとログインさせる本物のスイッチになります。
効果を高めるための、4つのアドバイス
「今、ここ」の瞬間に意識的であり続け、「眠り」に落ちないようにしてください。いかなる雑念にも気を取られてはなりません。「思考の攪拌機」——頭の中の堂々巡りの思考——と内なる対話を止めるよう努めてください。
すべての悩み、心配事、用事は、脇に置く。あなたは今まさに、自分の新しい現実の創造に取り組んでいるのですから、世界全体には待っていてもらいましょう。
メッセージを非常にゆっくりと、一定のペースで、息を吐きながら発声してください。各フレーズの後にポーズを置き、指定された場所で深く息を吸うこと。
決して急いではなりません。これらの言葉を完全に感じ取り、自分の中に通す必要があるのです。
継続性——体系的であること——が、最大のルールです。
これはまさに、「明日2倍やるから」と自分に約束して、実践を明日に延期することができないケースです。それでは意味がありません。食事と同じです。私たちは毎日食事をとるのであって、1回で1週間分を食べだめしようとはしないのですから。
プロセスを、心から楽しんでください。これを退屈な「義務」ではなく、あなたの朝の最も心地よい瞬間の一つにしてください。
あなたが発声しているこれらの行が、今まさにあなたの人生をより良い方向へ変えているのだと、常に自分に言い聞かせて。微笑みながら、一語一語を味わってください。
まずは、7日間
毎朝、1つのエネルギー・メッセージを、7日間唱え続けてください。
その後、自分の内面的な状態を観察し、あなた自身、あなたの気分、そして体調に起きたポジティブな変化に気づいて、記録してください。
なぜ変化が起きるのか。特定の方法でメッセージを唱えることで、あなたは根本的に新しい状態を獲得し、必要なエネルギーで自分を満たし、それを周囲の現実に放射しているからです。
トランサーフィンセンターの元記事には、この実践についての解説動画が掲載されています。センターの創設者でありチーフ・トレーナーであるタチアナ・サマリナが、エネルギー・メッセージを用いてどのように目標を達成するか、そしてそれらに正しく取り組む方法について語っているものです(2015年11月公開)。
この動画は限定公開に設定されているため、当サイトでは埋め込みや直接のリンクを控えています。ご覧になりたい方は、出典元の記事ページからご視聴ください(ロシア語)。
この実践、手順を眺めると、やけに手間のかかる指定が並んでいます。手書きで書き写す。鏡の前に立つ。自分の目を見つめる。息を吐きながら唱え、フレーズごとに吸う。
スマホのメモを音読するのでは、なぜいけないのでしょうか。
前回の記事で見たとおり、放射とは思考ではなく、24時間の気分や状態のことでした。だとすれば、頭で言葉を処理するだけでは、放射の質は変わりません。変えたいのは思考の内容ではなく、状態のほうだからです。
そう考えると、手順の意味が見えてきます。手書きは、手を動かすという身体の関与。鏡と目線は、言葉の宛先を「自分自身」に固定する装置。呼吸との同期は、言葉を思考の速度から引き離し、身体の速度に合わせる仕掛け。
——つまりこれらは全部、言葉を頭から身体へ降ろすための工夫だと読めます。だから「急がないこと」が、わざわざアドバイスに入っているのでしょう。速く唱えられるということは、頭だけで処理しているということですから。
もう一つ。「毎朝」であることの意味も、同じ理屈で説明がつきます。
週に一度たっぷりやるのでは足りない——食事に喩えられているとおりです。状態は、貯金できません。昨日の良い状態が、今日も自動的に続くわけではない。放射が24時間続いているのなら、その調律もまた、毎日行うしかない、ということになります。
なお、メッセージの中身にも注目してみてください。「〜が欲しい」という願望が、一言も入っていません。代わりに並んでいるのは、「知っている」「覚えている」「選ぶ」という言葉ばかりです。
願望ではなく、すでに知っていることの確認。この形自体が、前回の記事で見た「願うのではなく、状態でいる」を、そのまま文面に落とし込んだものになっています。
言葉を、頭から身体へ、そして魂へと降ろす。
そのための、手書きと、鏡と、呼吸。
この記事の前編にあたる、放射という概念そのものについては 「放射」とは何か ── 放射を制する者が、現実の選択も制する!? をどうぞ。
「すでにそうであるかのように振る舞う」という実践は、お金持ちになるには? タフティからのアドバイスとも重なります。
