新しい時代は、もう来ている──では、私たちは何を創造するのか

移行の時代と目覚め ── トランサーフィンセンター

新しい時代は、もう来ている
──では、私たちは何を創造するのか

Новое Время уже пришло!

tserf.ru + YouTube動画 3本(2021–2024) / タチアナ・サマリナ

「新しい時代が来る」

この言葉は、トランサーフィンに限ったものではありません。
特にコロナ禍以降、スピリチュアルの世界では「アセンション」「次元上昇」「風の時代」など、さまざまな言葉で時代の転換が語られてきました。

けれども、現実の世界では争いや混乱が続き、恐ろしいニュースも後を絶ちません。
そこでひとつの疑問が浮かんできます。

「新しい時代って、いったいいつ来るの?」

これは、日本やロシアのみならず、国境を越えて多くの人が抱いてきた問いではないでしょうか。
実際、トランサーフィンセンターのタチアナ・サマリナのもとにも、同じような質問が繰り返し届くといいます。

光と愛に満ちた、誰もが幸せに暮らせる新しい地球。そんな時代は、いつになったら訪れるのか。
それに対する彼女の答えは、明快です。

「新しい時代は、すでに来ています」

では、なぜ私たちはそれを実感できないのでしょうか。
サマリナ氏が問いかけるのは、私たちが何に注意を向け、目の前の現実にどう反応し、どんな人生を生きようとしているのか、ということです。

今回紹介するのは、トランサーフィンセンターが公開した『Новое Время уже пришло! + видео(新しい時代はすでに来ている!+動画)』です。
タチアナ・サマリナによる記事と、そこに掲載された3本のYouTube動画(2021〜2024年)をもとに、「新しい時代」とは何なのか、そして私たちはその中でどう生きるのかを読み解いていきます。
登場するのは、振り子、眠りと目覚め、そして意図の三つ編みやターゲット・フレームといった、トランサーフィンやタフティでは、もはやお馴染みといってもいい教えです。

世界が変わるのを待っているのか?待っているとしたら、私たち自身は何をしているのか?

この記事では、3本の動画を通して、その問いを考えていきます。

「自分自身から始めてください」──何を待っているのか

友人たちよ、実際のところ、その時代はすでに来ています。

タチアナ・サマリナ/トランサーフィンセンター公式YouTube(2024年5月29日)

サマリナ氏によれば、
人々の意識や思考、人生の捉え方はすでに変わり始めています。自分自身を違う目で見つめ、これまでとは異なる生き方を始めている人たちがいます、というのです。
そして、彼女はこう続けます。

もしあなたの人生にまだそれが見えなくても、それが存在しないというわけではありません。

ここで注目したいのは、彼女が「新しい時代が来るのを待つこと」を、トランサーフィンにおける「意図の実現を待つこと」と重ねている点です。

いつか新しい時代がやって来るのを待つ必要はありません。それは、意図の実現を待つことと同じです。
「私の意図はいつ実現するの? 一体いつになったら私の目標は達成されるの? なぜそれが起こらないの?」——このような疑問が多くなればなるほど、あなたは自分の目標から遠ざかり、それらのエネルギーからも遠ざかってしまうのです。

タチアナ・サマリナ/トランサーフィンセンター公式サイト

「いつ来るのか」と問い続けることは、「まだ来ていない」という状態を繰り返し確認することでもあります。
新しい時代は、カレンダーの上のどこかの日付で一斉に始まるものではない。だから、「自分自身から始めてください」——サマリナ氏はいつもそう言っている、と語ります。

新しい時代はすでに来ている! タチアナ・サマリナからのメッセージ(ロシア語)
トランサーフィンセンター公式YouTube / 2024年5月29日
新しい時代がもたらした変化を感じ始める方法、そして、自分自身が現実の中で「眠って」いるなら「明るい未来」の到来を待つことになぜ意味がないのかを語っています。/再生できない場合は YouTubeで視聴 →

社会が変わったら。
新しい時代が訪れたら。

そのときになって、ようやく自分も変われる。
つい、私たちは、そんなふうに考えてしまうことがあります。
しかし、サマリナ氏の答えは違います。新しい時代の到来を待ち望むのではなく、
「自分自身から始めてください」

では、自分自身から始めるとは、具体的に何をすることなのでしょうか。
ここから、注意の向け方と、トランサーフィンやタフティの実践の話へと進んでいきます。

▲ 目次に戻る

「自分自身から始める」とは、何をすることなのか

「新しい時代を待つのではなく、自分自身から始めてください」
といっても、いったい何を始めればいいのでしょうか。

そもそも「新しい時代」と聞いても、社会の仕組みが変わったり、世界で何か大きな出来事が起きたりすることを想像しがちではないでしょうか。
けれども、サマリナ氏がここで話しているのは、そうした外側の変化だけではありません。

私たち自身が、どのような状態で日々を過ごし、何に注意を向け、そこから何を創造しているのか。
彼女はそれを「新しい時代のエネルギー」という言葉で説明しています。
本質的に、新しい時代のエネルギーとは何でしょうか?

それをサマリナ氏はこう語ります。

DEFINITION ── 新しい時代のエネルギー

それは、愛、インスピレーション、喜び、恩恵、感謝という高い波動であり、あなたがその中で生き、そこから創造するときの状態です。

(※ここでいう「エネルギー」や「波動」は、サマリナ氏が人の状態を説明するために用いている言葉です。物理学で測定されるエネルギーの話ではありません。)

逆に、古いエネルギーの中で——恐怖、悩み、病気、怒り、悪意といったネガティブな感情のある、低い周波数の状態で、私たちは大抵の場合、この状態(エネルギー)で生きている、とサマリナ氏は言います。

時折、新しいエネルギーに移って恩恵や喜びを感じても、また低い波動へと転げ落ちる。
そして「新しい人生は一体どこにあるのか」とわからなくなるのです、と。

そして、そこに重なるのが、私たちの普段の情報との接し方です。

それと同時に、あなたは周囲で起こっていることを注視しています。
何か恐ろしいニュースを読み、かと思うと、またネガティブな情報が入ってきて、ここでもすべてが悪い状態だ、と。
そしてあなたは自問します。
「すべてがこんなに悪いのに、(新しい時代の)素晴らしい明るい未来は一体どこにあるの?」と。

タチアナ・サマリナ/トランサーフィンセンター公式YouTube(2024年5月29日)

確かに、毎日目にするニュースが戦争や災害、社会の混乱ばかりなら、「新しい時代が来た」と言われても、実感が湧かないのは無理もありません。
けれども、ここで彼女が問題にしているのは、恐ろしいニュースが存在すること自体ではなく、私たちの注意が、そこに向き続けてしまうことです。

だから、サマリナ氏はこう続けます。

私たちはこの現実の中で眠っており、見せられているこれらの絵(映像)の中で眠っています。そして、そこに目を向ければ向けるほど、あなた自身にとってのその現実を、より強固に固定してしまうのです。

タチアナ・サマリナ/トランサーフィンセンター公式YouTube(2024年5月29日)

サマリナ氏は、現在、現実が層状に分かれており、一人ひとりが自分の生きる現実を選択できると説明します。

そして、その選択に関わっているのが「注意」です。

自分は今、何を見ているのか。
何に意識を集中させているのか。
そして、どんな現実を設定したいのか。

ここで初めて、「自分自身から始める」という言葉が、具体的な意味を持ち始めます。
では、ただ注意の向け先を変えれば十分なのでしょうか。

サマリナ氏は、そこでさらに、意図の三つ編み、ターゲット・フレーム、マネキンといった『タフティ』のテクニックを挙げています。

▲ 目次に戻る

望む現実に、どう注意を向けるのか

サマリナ氏が繰り返し語ってきたのは、新しい時代が訪れるのを待つのではなく、自分が何に注意を向けているのかに気づき、その向け先を変えていくことでした。
では、それを日常の中で、どう実践すればいいのでしょうか。

サマリナ氏は、新しいエネルギーや新しい時代における人生の状態に入るための毎日の実践と、注意をフォーカスする習慣が必要だと説明し、具体例として次のような方法を挙げています。

あなたが三つ編みを起動し、自分のターゲット・フレームに取り組むとき、自分の新しいマネキンに入るとき、自分の周りの人生を自分が望むようなものとして想像するときです。

タチアナ・サマリナ/トランサーフィンセンター公式サイト

ここに登場するのは、いずれも『タフティ』で紹介されている実践です。
意図の三つ編み、実現したい場面を定めるターゲット・フレーム(邦訳本では「コマ照射メソッド」)、そして、その現実を生きている自分の姿を扱うマネキン。
タフティに馴染みがない人にはいささか奇妙な感じがするかもしれません。

けれども、ここで押さえておきたいのは、それぞれの詳しい手順よりも、サマリナ氏がこれらのテクニックを、どのような話の中で紹介しているのかということです。
それは「新しい時代が来たら、何が起こるのか」というよりも、先に、自分はどんな現実を生きたいのか。その現実へ、日々の注意を向けていく。
そのための実践として、これらのテクニックが登場しているのです。

さらに、サマリナ氏は
「このとき初めて、眠っていたすべての能力が開花し、私たちは目を覚まし、本来の自分、本当の自分自身になる。
そのとき、DNAの活性化、松果体の活性化が起こる」
——と続けています。

ここで、彼女は一つのことを強調します。

「ただし、変化が起こるためには、何かを行動する必要があります」

新しい時代を待つだけではなく、自分が望む現実へと注意を向け、実践を始める。
これが、サマリナ氏の言う「自分自身から始めること」の、具体的な一つの形なのです。

NOTE ── 個人の願望実現と「新しい時代」は、別の話なのか

三つ編みも、ターゲット・フレームも、マネキンも、自分の望む現実を設定するために『タフティ』で紹介されている実践です。
仕事や暮らし、人間関係など、個人の目標を実現するために使うことと、今回のタチアナの話は、決して矛盾していません。
ただ、ここで一つ、考えてみたいことがあります。

一人ひとりが自分の望む現実を選び、創造していくことは、その人自身の人生だけで完結するのでしょうか。

『タフティ』Lesson 39「無限の中の無限」では、一人ひとりの映画は、人類共通の集合的な映画の中にあると説明されています。
では、個人の現実創造と、私たちが共に生きる時代との間には、どのような関係があるのでしょうか。

この問いについては、末尾の編集ノートで考えていきます。

▲ 目次に戻る

望まない現実を前にしたとき、どうするのか

ここまで、サマリナ氏が勧める「自分の望む現実に注意を向ける」という実践を見てきました。

けれども、現実には、自分が望むことばかりが起きるわけではありません。
戦争や災害、社会の混乱。日々のニュースには、不安や怒りを感じるような出来事があふれています。

では、そうした場面に直面したとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。
望まない現実から目を逸らすのか。それとも、そこで起きていることに注意を向け続けるのか。
そもそも、現実を直視することと、その現実に振り回されることは、同じなのでしょうか。それとも違うものでしょうか。

この問いを考える手がかりになるのが、二本目の動画『現在の現実に何が起こっているのか?』(※2023年3月に公開された、無料ウェビナー「波動を高め、現実を変える!」からの抜粋。)です。

ここでサマリナ氏は、振り子の働きを通して、私たちが恐ろしい出来事にどう反応し、やがてその状況に慣れ、知らず知らずのうちに「眠り」に落ちていくのかを説明しています。

現在の現実に何が起こっているのか? 無料ウェビナーの一部抜粋(ロシア語)
トランサーフィンセンター公式YouTube / 2023年3月11日
現在の現実に何が起こっているのか、私たちがそれとどう関わることができるのか、そしてなぜ今、自分の波動を高めることが特に重要なのかを語っています。/再生できない場合は YouTubeで視聴 →

動画の冒頭でサマリナ氏は、一見、静かに見えることと、問題がなくなったことは違うという話をしていました。

動画が最初に公開された2023年当時、彼女は、エネルギーのレベルでは一種の「凪(静けさ)」が生じていると説明しています。
しかし、それは現実の世界で争いや混乱がなくなり、すべてが平穏になったという意味ではありません。
むしろ彼女が、「衰えつつある」と捉えている「システム」は、(最後の抵抗のように)痙攣しながら、締め付けを強めているといいます。

では、その「システム」は、どのようにして人々を動かし続けているのでしょうか。
ここでサマリナ氏が持ち出すのが、トランサーフィンの「振り子」です。

動画の中では、振り子が人々の恐怖を引き出し、その反応からエネルギーを得るという働きを説明しながら、私たちが恐れ、やがて慣れ、再び揺さぶられていく過程を語っています。

恐れ、慣れ、また揺さぶられる──振り子の悪循環

サマリナ氏は、振り子が人々の恐怖を利用するだけでなく、恐怖が薄れ、人々がその状況に慣れていくことも、「眠り」につながると説明しています。
その過程を、動画の内容に沿って四つの段階に整理してみましょう。

CYCLE 1 ── 恐怖

振り子にまず必要なのは、支持者からできるだけ多くのエネルギーを得ること。
そのいちばん確かな手段が恐怖です。
「ほら、実際に起こっているじゃないか」と思えるような恐ろしい話が多いほど、私たちは怯え、エネルギーを明け渡します。

CYCLE 2 ── 反応

最初は誰かが反抗し、憤慨します。
「そんなものはない」と否定し、隠れようとする人もいます。
何かあればすぐに殻に閉じこもり、「私に関係ないなら放っておいて」と(自動的な)反応することを、タフティではカタツムリやカキに例えています。

CYCLE 3 ── 慣れ、そして眠り

そして、人間の特質が現れます。
「まあ、なんとか適応した、慣れた」。
不便で気に入らないことでも、しばらくすると「悪くない、なんとか生きていける」となる。

状況に順応すること自体は、人間に備わった自然な働きです。
けれども、不満や問題を抱えた状態にも無自覚に慣れ、自分が何を望んでいるのかさえ問い直さなくなることを、「眠り」と結びつけて説明しています。

CYCLE 4 ── 再び揺さぶられる

(慣れによるエネルギーがとれなくなると)また別の恐ろしい出来事が投下され、「ああ!」と再び皆が飛び上がり、「これからどうすればいいの?」と慌て始めます。

サマリナ氏は、振り子が新たな恐怖によって人々を揺さぶり、再びエネルギーを得るという仕組みとして、この繰り返しを説明しています。

恐れ、慣れ、また恐れる。

その間、自分が何に反応し、何を受け入れ、どのような現実を生きているのかに気づかないままでいる。
それが、彼女の言う「眠り」の問題なのです。

こう聞くと、これからも恐ろしい出来事が次々に起こるという警告のように感じるかもしれません。
けれども、サマリナ氏は「私は脅かしているわけでも、予測しているわけでもありません」と念を押しています。
彼女がここで促しているのは、これから何が起こるのかを恐れることではなく、同じようなことが、すでに自分自身の生活の中でも起きていないか、振り返ってみることです。

「私たちの人生でこれがどのように起こっているか、どうか見てみてください。」

そう、サマリナ氏は言います。
それは、怖がるために見るのではありません。
何が起きているのか、自分がどう反応しているのかを知るために見るのです。

では、恐ろしい現実は見ないほうがいいのか?

恐ろしい情報に注意を奪われることが、振り子にエネルギーを与える。
そして、その状況に慣れきってしまうことも、私たちを「眠り」へと誘う。
では、どうすればいいのでしょうか。

怖いニュースは見ない。社会で起きている問題も、できるだけ考えない。自分の気分がよくなることだけに注意を向けていればいいのでしょうか。
サマリナ氏は、「それも違う」と言います。
トランサーフィンセンターでは、「光と愛だけを見ていなさい」とは、言いません。

「皆さん、私たちには光と愛があり、すべてが素晴らしいのです。だから何も見ないでください」と言うことも、もちろん可能です。
しかし違います。
私たちは見ています。
私たちは今あるものから逃げてはいません。
結局のところ、これらすべてを創り出したのは私たち自身なのですから。私たちの無意識の放射が、これらすべてを創り出したのです。

ですから、観察し、見てください。
しかし、その中で選択し、眠りに落ちないでください。

タチアナ・サマリナ/トランサーフィンセンター公式YouTube(2023年3月11日)
NOTE ── 現実を見ることと、現実に振り回されることは違う

ここで彼女が求めているのは、現実から目を逸らすことではありません。

現実を見ることと、現実に振り回されることを区別することです。

恐ろしい出来事が起きているなら、それを認識する。必要な対処があれば、行動する。
その一方で、自分が何に反応しているのか、何に注意を奪われているのかにも気づく。

怒ることも、怖がることも、ただその状況に慣れてしまうことも、起こり得ます。
けれども、そこで反応するだけで終わるのではなく、その時の自分の状態に気づくこと、そして自分はどうしたいのか、何を選ぶのかを問い直す、ということです。

つまり、目の前の現実を見ているだけではなく、その現実の中にいる自分自身も見るということ。

この姿勢は、『リアリティ・トランサーフィン』の「見張り役の活性化」、そして『タフティ』の「気づきの中心点」や「自分を見て、現実を見る」という実践にも通じています。

「自分を見て、現実を見る」とは、何を見ることなのか

ここまで、現実から目を逸らさず、同時に、その現実を見ている自分自身にも気づくことが大切だと語られていました。
では、その「自分自身を見る」とは、具体的に何を見ることなのでしょうか。
トランサーフィンには「内なる見張り役」、そして『タフティ』には「気づきの中心点」という教えがあります。

『タフティ』で繰り返し出てくる言葉があります。それが、「自分を見て、現実を見る」。

この大切な言葉について、サマリナ氏は、ここで重要なことを指摘しています。

単に「自分を見る、現実を見る」と唱えるだけでは不十分であり、まさに目を覚まし、目覚める必要があるのです。

タチアナ・サマリナ/トランサーフィンセンター公式YouTube(2023年3月11日)

ただ言葉を唱えることと、実際に自分の状態に気づいていることは、同じではありません。

何かが起きたとき、自分はどう反応しているのか。
何に腹を立て、何を恐れ、どんな出来事に注意を奪われやすいのか。

サマリナ氏は、こうした自分を感情的に揺さぶる「フック(引っかかり)」に目を向けるよう促しています。
そして、そこからさらに問いを深めていきます。

「私は本当のところ、何を望んでいるのか?」
「私は誰なのか?」
「今、一体何が起こっているのか?」
「私はどこにいるのか?」
「私は今、どのような人生を形成してきたのか?」

自分の反応に気づくだけでなく、その反応を繰り返しながら、自分がどんな人生を生きているのか。
そして、本当はどんな人生を望んでいるのか。

そこまで見ていくのです。

サマリナ氏は、自分が何に反応し、どのような人生をつくっているのかを知るために、過去へ遠くさかのぼる必要はないとも語っています。
今の自分が何に注意を向け、何に感情を揺さぶられ、どんな行動を繰り返しているのか。
それを観察することで、自分のパターンが見えてくるからです。

そして最後に、「もちろん、私は前に進みたいです」と口にするだけでは不十分だと念を押します。

本当にそう望んでいるのか。そのために、自分はどう行動し、人生にどう向き合うのか。
彼女はそこに、自分自身と人生への反応についての「100パーセントの自己責任」を求めています。

「100パーセントの自己責任」とは、身に起きた不幸や社会的な問題まで、すべて本人の責任だという意味ではありません。
自分が人生にどう反応し、どう向き合うかについての責任です。

現実を見ているつもりで、ただ自動的に反応を繰り返してはいないか。
変わりたいと言いながら、いつもの行動を続けてはいないか。
自分は本当のところ、何を望んでいるのか。

「自分を見て、現実を見る」とは、こうした問いから目を逸らさないことでもあるのでしょう。

▲ 目次に戻る

では、私たちは何のために自分の人生を創造するのか

前の動画でも、サマリナ氏が繰り返し問いかけていました。

「私は本当のところ、何を望んでいるのか?」

そして、ここでもう一つ、考えてみたいことがあります。

そもそも私たちは、何のために、自分の望む現実を創造するのでしょうか。

目標を達成するためでしょうか。
望むものを手に入れるためでしょうか。
それとも、その先に何かがあるのでしょうか。

この問いを考える手がかりになるのが、三本目の動画『なぜ私たちは今回の転生でこの地球にやって来たのか?』です。
2021年4月に公開されたウェビナー「新しい時代における新しい可能性」からの抜粋で、サマリナ氏が、人が人生を生きる目的について語っています。

なぜ私たちはこの転生でこの地球にやって来たのか? ウェビナーの一部抜粋(ロシア語)
トランサーフィンセンター公式YouTube / 2021年4月2日
「私のミッション、使命、真の目標とは?」「自分のポテンシャルと才能をどう開花させるか?」「人生の意味とは?」という問いに答えています。/再生できない場合は YouTubeで視聴 →

この三本目の動画は、前の二本とは少し性格が違っています。
一本目の動画は「新しい時代を待たず、自分から始める」。
二本目の動画は「現実の中で眠らず、自分を見る。そして、選択する」。
三本目の動画では、「そもそも、自分が選び、創造していく人生を何のために生きるのか」。

それは、記事の最初の方で述べられていた「自分自身から始める」とは、結局何のためなのかを考えることに繋がる内容になっています。

この動画でサマリナ氏が語っているのは、私たちがこの地球で生きる、二つの目的です。
それが、「経験を得ること」と、「魂のポテンシャルを実現すること」の二つです。

REASON 1
経験を得ること

シンプルに「生きる」ということです。
ですから、ネガティブに限ったものではなく、そもそも、魂には、ネガティブやポジティブという概念はありません。
私たちは経験を集め、選び、感じ、知っていきます。
魂の観点から見れば、すべてが興味深いのです。

そして経験を集め終えたとき(その期間は人それぞれです)、私たちは肉体を持たない状態へと移り、地球で自ら選んだ経験によって、神聖な意識を豊かにしていく——とサマリナ氏は語ります。

REASON 2
魂のポテンシャルを実現すること

使命、真の目標、自己実現。自分自身を実現することこそが、私たちがここにいる主な目的だと、サマリナ氏は「常に、そして今でも」考えていると言います。

そしてサマリナ氏は、私たちが人生で手に入れたいと思うものについても、興味深い説明をしています。

お金、物質的な豊かさ、人間関係、旅行。
どれも人生において大切なものですが、彼女はそれらを、自分自身を実現していくことに伴う「属性(атрибуты)」と呼んでいます。

例えば、「もっとお金が欲しい」と思ったとき。

では、そのお金で何をしたいのでしょうか。どんな仕事をし、どんな暮らしを送り、どのような人生を生きたいのでしょうか。

お金を得ることと、そのお金を使って自分の望む人生を実現することは、同じではありません。

動画の中で、人生の主な目的として挙げているのは、「自分自身を実現すること」です。
そして、自分が「ほんとうに」望むことを実現していくと、それに伴って、お金や人間関係などの属性もついてくるのだと語ります。

そしてサマリナ氏は、私たちが生きる三次元の現実を、一種の「ゲーム」にたとえています。

そのゲームには、物質的な豊かさやお金、人間関係など、さまざまな条件があります。
私たちはこの世界で経験を重ねながら、自分が本当に望むことを実現していく。
その過程で関わってくるものを、彼女は自己実現に付随する「属性」と呼んでいるのです。

ここで大切なのは、「何を手に入れるか」と、「何のためにそれを必要としているのか」を、混同しないことではないでしょうか。

もちろん、サマリナ氏は、自分の望むことを実現していけば、それに伴う属性もついてくると語っています。
ただし、これは必要なものが何もしなくても必ず手に入るという、実証された仕組みではありません。

この世界のさまざまな条件の中で、自分は何を経験し、何を実現したいのか。

それはまるで、「新しい時代になったら、私は幸せになれる」と待っている人に対して、
「では、あなた自身は何を望み、何を実現しようとしているのですか?」
と問い返しているようにも読めます。
「ゲーム」という言葉は、人生を軽く扱うためではなく、そうした問いを考えるための比喩として読むこともできそうです。

▲ 目次に戻る

EDITOR’S NOTE ── 編集部より

新しい時代を、誰が育てていくのか

「新しい時代は、すでに来ています」

そう語る一方で、タチアナ・サマリナは、新しい時代が訪れるのを待つのではなく、自分自身から始めるよう繰り返し促しています。
では、私たち一人ひとりが、自分の望む現実を選び、創造していくことと、「新しい時代」との間には、どのような関係があるのでしょうか。

今回の記事がトランサーフィンセンターの「タフティのテクニック」に分類されていることも、この問いを考えるきっかけになりました。
手がかりとして取り上げたいのが、『タフティ・ザ・プリーステス』の終盤にあたる、Lesson 39「無限の中の無限」です。

一人ひとりの映画は、集合的な映画の中にある

Lesson 39では、現実の仕組みを説明するために、再び「映画」のモデルが登場します。
そこで、私たちが経験している物質的な現実は、いま映し出されている映画の一コマ。そして、その背後には無数の映画のバリエーションがある、とタフティは説明します。

ここで注目したいのは、個人の現実と、人類全体の現実との関係です。

一人ひとりの映画はそれぞれ流れていますが、それらは人類共通の集合的な映画の中にあります。── 『タフティ・ザ・プリーステス』Lesson 39「無限の中の無限」

つまり、このモデルでは、私たち一人ひとりの現実は、他の誰とも関係のない独立した世界として存在しているわけではありません。
さらにタフティは、無数の映画のバリエーションが存在する「永遠の保管庫」についても、それが完成したまま固定されているものではなく、成長するものとして描いています。
進化とは、ある意味で情報を生み出すプロセスであること、そして、訪問者が情報を入力し、データが蓄積されていくウェブの仕組みにたとえています。

この二つを並べると、一つの問いが浮かんできます。

自分の現実を創造することは、本当に自分一人だけの話なのだろうか。

もちろん、Lesson 39が「個人の意図によって、集合的な現実が直接書き換えられる」と証明しているわけではありません。
けれども、私たちが自分の人生で選ぶこと、実際に行動することは、必ずしも自分一人の中で終わりません。
何かを学び、それを誰かに伝える。新しい仕事を始める。人との関わり方を変える。自分の望む暮らしを少しずつ形にしていく。
そうした選択や行動は、周囲の人々や社会との関係の中にも広がっていきます。

だとしたら、一人ひとりが自分の現実を創造していくことは、私たちが共に生きる現実を育てていくことにもつながるのではないでしょうか。
これは、トランサーフィンセンターの動画と、タフティの『Lesson 39』を重ねて考えた、HEH編集部の読みです。

現実を見る。そして、そこにいる自分も見る

もう一つ、今回の動画を読み返すきっかけになった出来事があります。
2026年10月16日、突然「大地震が来ます!」という警報が流れました。
私も驚き、しばらく心臓がドキドキしていました。
結果的に警報は誤報でしたが、その後もSNSでは、原因についてのさまざまな意見や憶測が飛び交っていました。

あの瞬間、私の注意は一気に、まだ起きていない災難へと向かっていました。
もちろん、本当に危険が迫っているなら、まず身を守る必要があります。警報を確認することも、そのために必要な行動です。

けれども、危険が差し迫っていないと確認できたあと、自分は何に注意を向けていたのでしょうか。

必要な情報を確かめているのか。それとも、次々と流れてくる情報に、ただ反応し続けているのか。

そんなことを考えていたとき、二本目の動画に登場する言葉が、改めて目に留まりました。

観察し、見てください。しかし、その中で選択し、眠りに落ちないでください。── タチアナ・サマリナ/2023年3月11日公開動画

「自分を見て、現実を見る」。
現実に起きていることを見ながら、それに反応している自分自身にも気づいている。
恐怖を感じたことに気づく。
不安に引きずられていることに気づく。
何となく情報を追い続けていることに気づく。
──そして、そこから自分の行動を選び直す。

「眠りに落ちない」とは、そうした日常の場面にも関わってくるのだと思います。

新しい時代を、待つ側でいるのか

今回の三本の動画を通して、サマリナ氏は一貫して、外側の変化を待つだけではなく、自分自身から始めることを促していました。

一本目では、新しい時代を待たず、自分の望む現実へ注意を向けること。
二本目では、現実から目をそらさず、しかし同時にその現実に飲み込まれず、観察し、選択すること。
三本目では、私たちが人生を通して経験を重ね、魂のポテンシャルを実現していくこと。

そこにタフティ『Lesson 39』の、個人の映画と集合的な映画との関係を重ねると、今回の「新しい時代」という言葉が、少し違って見えてきます。

誰かが世界を変えてくれるのを待つ。
新しい時代になれば、すべてがうまくいくと期待する。

けれども、新しい時代がすでに始まっているのであれば、それは完成された理想の世界が、ある日突然与えられるという意味ではないのかもしれません。

私たち一人ひとりが、自分の注意を取り戻し、望む現実を選び、実際に行動していく。
そして、その一つひとつの選択が、周囲の人々や社会との関わりを通じて、新しい現実を育てていく。

そう考えると、「新しい時代はいつ来るのか」という問いは、別の問いへと変わります。

私は今、どんな現実を生き、何を創造しているのだろうか。

新しい時代を待ち続けるのか。
それとも、自分もその時代を育てていく一人になるのか。

その選択は、誰かや何かが救世主として現れるのを待たなくても、今ここから始められるのだと思います。

▲ 目次に戻る

結び ── 何を見て、何を育てるのか

「その時代は、いつ来るのですか?」
その問いに、サマリナ氏は「もう来ています」と答えました。

けれども、それは恐れや争いのない世界が、すでに完成しているという意味ではないのでしょう。
目の前で起きていることに怒りを覚えることも、恐ろしくなることもある。
だからといって、見ないふりをする必要はありません。

ただ、現実を見ることと、その現実に注意を奪われ続けることは違うように、変わってほしい誰かや何かに注視し続けることと、自分が望むものを育てていくことも、同じではありません。

今、何が起きているのか。
自分はそれに、どう反応しているのか。
そして、これから何を選び、何を実現していきたいのか。

三つ編みもターゲット・フレームもマネキンも、その問いを日々の実践へとつなげるためのものとして、改めて見えてきます。

観る。選ぶ。眠らない。
新しい時代を、誰かが完成させてくれるのを待つのではなく。
今日、自分が生きる現実から、少しずつ。

観察し、見てください。
しかし、その中で選択し、眠りに落ちないでください。

新しい時代は、もう来ている。そこで、私たちは何を生み出していくのか。

Crossover Dimension : HEH

出典:トランサーフィンセンター公式サイト「Новое Время уже пришло! + видео」および同センター公式YouTube動画3本(2021年4月2日/2023年3月11日/2024年5月29日)より翻訳・再構成。編集ノートの引用は『タフティ・ザ・プリーステス』Lesson 39「無限の中の無限」(邦訳)より。
記事・動画内で案内されている講座・プログラムの告知、および参加者からの感想に関する部分は、当サイトの方針により割愛しています。
本ページは非営利・無償の資料アーカイブです。

Donation

灯を、絶やさないために。

OFUSEで応援を送る
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

トランサーフィン/タフティのロシア語一次ソースを辿り、誰でも原典へ還れる知のインフラ〈Heh〉をつくっています。
源泉と日本語のあいだに立ち、消費されて終わる「知」ではなく、知から、命(ち)へ。
その道の先で、原典と人生が交差することを願っています。
noteではこのサイトのBackstage的なものを発信しています。→https://note.com/hip_raven7504

目次